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ほんの数十分の不安から気づいた『私が見ておきたいもの』

いずれ目が見えなくなるとしたら、それまでにどんな景色を見ておきたい?

なんで突然こんな問いかけをしたのか。
それは「目の病気かもしれない」と、不安になったことがきっかけでした。

※先に言うと結果は異常なしでした!


①まさかの疑惑

新しいメガネを作るために眼科を受診した。

私は受診日の数日前から、左目の周りに痛みがあった。
それ以前から背中や肩、首周りに凝りや痛みがあったから、目の痛みもその影響だと思う。
でもせっかくお医者さんに診てもらえる機会だからそれを相談してみた。

診察の結果は特に異常はなかったけれど「眼圧が正常値の上限ギリギリなのが気になる」とのことで、より詳しく検査することになった。

その説明の中で出てきたのが『緑内障』という言葉。

緑内障とは眼圧のために視神経が障害されて視野が狭くなり、最終的に視力が落ちてしまう病気です。

日本眼科医会ホームページより引用
https://www.gankaikai.or.jp/health/56/index.html


あくまで可能性の一つとして言われたのは理解している。
それでも検査を待つ間と検査後の結果が出るまでの間、合計わずか数十分の間で、いろんなことが頭の中を巡った。



私の祖父は緑内障だったし親も現在進行形で治療をしているから、うっすら知識はあった。

未知のものが襲いかかってくるのも怖いけれど、身近で見てきたからこそ知っている大変さもある。

診断されたからと言って、すぐ失明するわけではない。
早く発見できれば進行を遅らせることができる。
でも治ることはない。
ずっと付き合っていかなければならない。

「定期的に通院するの嫌だな」
「薬が欠かせない生活は嫌だな」
「進行が遅れるとはいえ、いずれは見えなくなっちゃうのかな?」

そんなモヤモヤを抱えていたけれど、検査の結果は異常なし!ほっと一安心。




②私が見ておきたいもの

その夜、湯船に浸かりながら一日を振り返っていた。

怖かったけれど何も病気がなくてよかったなぁ。
でももし、いずれ目が見えなくなるとしたら、それまでに見ておきたいものは何かな?

もっといろんなところを旅行したいな〜と漠然と考えていたけれど、心が動かない。
その後、頭に浮かんだこと。


私と夫の子供って、どんな顔をしているんだろう?


そう考えた瞬間に、ドバーッと涙が溢れてきた。


「私やっぱり欲しいんだ」
そう自覚すると、涙が止まらなくなる。
でもこれ、よくわかんないんだよね。
『欲しいのに現実化していない今』を悲観しているわけではない。悲しみの涙ではない。
でも喜びってわけでもない。

「欲しい」と自覚したら自動的に流れてくる。
涙が出るってことは心の中で何かが突き動かされているんだろうけど、その「何か」がわからない。

わからないけど、出てくるから気の済むまで出す。そんな感じ。

湯船でずびずび泣いて、あーすっきりした。


③定期的に念押ししておきたい

さてここでまたひとつ。
この記事に書いた、私の『定期的に念押ししておきたい』気持ちがやってきました。

引用するとこういうことです。
・夫に対して「私は子を持つことに対して、(以前よりかは)抵抗が薄れていますよ」と定期的に示したくなる。

・欲しい!!!とゴリ押しするほどの強い気持ちはないけれど、だからと言って触れずにいるのも落ち着かない。


と、いうことで風呂上がりに伝えてみた。

病気じゃないってわかって、すごく安心した。
でももし見えなくなるとしたら、何が見たいか考えた。
そうしたら「あなたとの子ってどんな顔なんだろう」って考えちゃった。

伝えた後は、ちょっと困ったような顔をしていたように見えた。(相手の真意はわからないけど、私にはそう見えた)

「先月に引き続き(詳細は上記記事参照)、さすがに押しが強すぎたかな?」って少し後悔したけど、まずは気持ちを伝えられた自分の勇気を讃えたいと思います。


④前日譚と後日談

ここに書きたかったけど長くなるので別記事にします!

追記:書きました。