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3月13日 生成AIの著作権問題は注視したい

3月13日ですね。

生成AIは便利です。

私も昨日、某案件の議事録を作成するのに動画ファイルを読み込ませてみたところ、問題ないレベルの議事録が仕上がって来ました。
かつて議事録書きを毎週していた頃に夢見た技術が、使えるようになって来ています。

生成AIは便利ですね。


その一方で、生成AIの仕組みは既存のデータを膨大に読み込み、それを学習させて人間の判断を模倣させることで成り立っています。
つまり、学習に使ったデータを利用して何かを生成することに著作権は問われないのか、という問題がついてまわります。

まさにそのあたりの法整備がおおわらわで進められていて、昨日もこのような記事が出ていました。
https://ascii.jp/elem/000/004/188/4188529/


正直、記事の内容は、法の素人にはすぐに分かりにくいです。

要約するならば、一つ目は、
・作風が似ているだけでは著作権侵害と認められにくい。アイデアは著作権保護の対象ではない、という議論。
・既存ウェブサイトのニュース記事などをクローラーなどの技術で収集する場合、その著作権の保護範囲はどこまで認められるのかについての議論。

正直、クリエイターの懸念もわかりますし、AIサービスの提供者の意見ももっともです。
それをどう落とし込むか、というのが法解釈のこれからなのでしょう。


なぜこんなことを書くかというと、実際に生成AIを利用する側にとって、そもそものデータが著作権侵害だった場合、そこから生成されたものが使えないリスクがあるからです。

例えば、AIが出力したソースコードを流用してシステムに納品した場合、そのソースコードを学習した元データが著作権を侵害していると認められた場合、納品物自体が無効になってしまうリスクがあります。
誰かのGitHubのソースコードをもとに生成されたコードか否かは、私たちにはもう分かりようがありません。
これはシステム開発会社にとって由々しき問題です。

まだ、現時点では生成AIが作ったソースコードがそのまま使えることがないため、この問題は顕在化していませんが、早晩この問題は起きるでしょうね。
なので弊社でもChatGPTではなく、専用のサービスを用いるようにしています。

とはいえ、ここまで生成AIが広まった以上、学習データの著作権についてはもうこれ以上の根本的な問題は起きないでしょうし、おそらく今後も使えるはず、と見て問題なさそうです。


こういう議論を読み、だから生成AIは、と言って以前のやり方に固執すると、あっという間に時代遅れの会社になってしまうでしょう。

ただ、こうした議論については、引き続き注視しておかなければと思います。

ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。