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4月4日 失言しないためには、自分の中の偏見を自覚する

4月4日ですね。

つい数日前、こちらにてリニア開通の断念について書きましたが、それに多大な影響を与えたご本人が失言によって辞職を発表されたとのことです。

ちょっと驚きました。
失言も残念ながら看過できない内容でした。批難を浴びて当然だと思います。


実は私は静岡県知事のお話を生で聞いたことがあります。ずいぶん前の話ですが、各界の知識人が一堂に集い、最新の学術状況について一般向けに話す「智慧の実を食べよう 学問は驚きだというイベントに参加した際でした。

その中の話者の1人が当時早稲田大学の教授だった静岡県知事でした。

その時、他の話者がスライドなどを使って話しているのに比べ、一人だけスライドを使わず、手を前に組んで滔々と話し続けていた姿がとても印象に残っていました。

後年、この方が県知事に転身し、私の人生に間接的に影響を及ぼすとは全く想像していませんでした。


今回の失言騒動は、間接的でなく、直に影響を受けました。
それほ、同じ話者の端くれとして反面教師にしなければという点です。


失言しないためにはどうすればよいか。
そのためには、普段から失言につながる考えを持たない事が唯一の解決策であるように思います。
つまり、今回の失言の内容でいうと、農業従事者を下に見るような考えを普段から持たないようにすると言うことです。

もしそうした考えを持っていると、失言を防ぐ事は不可能だと思います。
なぜなら、喋っているとついぽろっと出てしまうのが失言ですから。
つまり、そうした考えを普段から持たないようにしない限り、失言は防げないと思います。


では、下に人を見たり、失言に繋がりかねない考えを普段から持たないようにするには、どうすればよいか。

静岡県知事のように勉学が優れ、知識量が豊富な人であっても、その知識の中に偏りや偏見が混じっていれば今回のように失言してしまいます。

知識は専門分野においては、もちろん深くあるべきでしょうが、それ以外の分野に関しても、広範囲で浅く持っておいた方が良い。それだけでなく、なるべく中立で何かに偏らない考えを持っておくべき。

例えば県知事のように経済史の専門家であっても、農業体験や農作業に対する知識を持ち、農業の奥深さや知識の必要性を知っておかないと、今回のように失言してしまいます。


そうでないならば、人前で喋る事はすべきではない。


著者が何も見ずに滔々と話せるスキルの持ち主であることは上にも書きました。話のうまい人物はつい饒舌になり、言わなくてもいいことをコロリと喋ってしまいます。
私は自分が話が上手いとは全く思っていませんが、それでも、話す機会がしょっちゅうあるので、かつてに比べて話すスキルは上達してきたと思っています。
その慢心が危ない。自分の登壇の際には気をつけないと。


ましてや私自身、自分が全く偏見を持ってないとは思いません。私の中にも偏見はあります。
ただ、自分が何に対して偏見を持っているのか、それは私も分かりません。私なりに年齢を重ね、考えが固まりつつある今、宗教、性、文化、習慣、働き方など私と違う考えに対して、どこかに偏見を持っているはずです。

普段から自らの偏見を自覚しなければならないと思います。
そして、もし偏見があるなら、なるべく早めに是正するため、もっともっと学んで、考えていかなければ。

今回の失言騒動は、反面教師としてとても学びました。

ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。