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6月20日 企業の役割と技術の釣合い

6月20日ですね。

この数日は弊社の経営計画を考えていました。


慣れない財務数字を操りながら、正しい数字なのかを四苦八苦して検討する。


私のように長年一人でやってきた技術者は、経営は後回しになってしまいがちです。まずは目の前の課題を解決し、その繰り返しに汲々としてしまいます。

実際、私もまだその状況から抜け出せていません。私自身で手を動かしてしまうし、そうなるとますます経営から遠ざかる。悪循環です。


一方で、こうやって経営の財務指標を考えると、人を雇うことがどれほど大変なのかが分かります。

それはもう想像以上です。

人件費、社会保険費、外注費など、ばかにならない数字ばかりです。


実際に経営者の立場になってみると、お金を支出することがこれほど大変だとは思いませんでした。だから、少しでも効率化を求め、支出を減らそうとするのは経営者の性だと思うようになっています。これは雇われていた頃は頭では分かっていたつもりが、全くわかっていなかった視点でした。


なぜ、こんなに働いているのに給料は少ない?マージンとられすぎ!とか。


今、人工知能に関する本を読んでいます。その本にも人工知能が行えることが増えていくにつれ、人から仕事が奪われると書かれています。しかも、人工知能はシンギュラリティを達成せず、実現できるのは一部の職業が担っていた作業だ。今の暗記型の仕事のほとんどが人工知能によって奪われた時、その仕事の代替となる仕事、つまり人工知能ではやりにくい仕事とはコミュニケーションが必要な仕事であり、簡単には補えない、と。


昨晩もzapierをいじって、効率化を一つ実現しました。

その中でここで効率があがるな、これ以上人を雇わないでよいな、と思ってしまっている自分がいました。


一方で、企業の存在意義とは雇用にあるという考えも分かります。雇用をして給料を支払い、経済を回さなければならないと思う自分もいます。ですが、人工知能の仕事に頼ってしまうと、人の雇用はなるべく後回しにしようとする意識が芽生えます。

今、私はその矛盾を感じています。

どうすれば人にやさしく、しかも経営が両立できるのか。

おそらくこれからずっと悩みながら経営をしていくのでしょう。

ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。