見出し画像

7月21日 資格試験を目標にする意味

7月21日ですね。
昨日、コンサルタントの先生と打ち合わせをしました。

皆さんにそれぞれ挙げていただいた課題については、残念ながら、私が懸念していた点とほぼ似た指摘をされました。

具体的でなく、かつ、個人が業務を当たり前に動かす以前の段階の話にとどまっていると。

私も反省しました。最初の指示内容があいまいでした。


情報のあふれる今の世の中にあって、設定できそうな目標など無限の数ほどあります。それが逆に目標の設定を難しくしていると思います。

では目標として何を設定すればよいでしょうか。

私はその一つを資格試験の取得に置けばよいと思っています。


資格試験とは、曖昧になりがちな目標設定を設定しやすくするための手段。私はそうとらえています。
弊社の場合、kintone公認資格は日々の業務に直結しています。


残念なことに弊社に専任で参画して下さっている方のうち、私以外にkintoneの初級資格であるアソシエイトを持っている方は一人しかいません。

ただ、持っていないからといって、皆さんがアソシエイトのレベルに達していないとは思いません。

普通にアプリは作れますし、アクセス権や通知、一覧やサブテーブルなど分かっているはずです。JavaScriptを使ったカスタマイズもプラグイン導入もできます。

では資格試験を持っていないことによる弊害とはなんでしょうか。逆に、案件がこなせていれば資格試験の保持は不要なのでしょうか。

私はそうではないと思います。


一つ目の私見として挙げておきたいのは、案件が無事にこなせたからといってkintoneの全般を満遍なく理解できているとは限らない事です。

むしろ、kintoneの全ての機能を駆使する案件の方が数少ないでしょう。例えば監査ログ、ピープル、スペース、ゲストユーザー、組織間連携など、ほぼ触らずに案件の検収に至ることもあります。

まだまだ使っていないkintone機能は多いはずです。


もう一つの私見は、kintoneとは作って終わりのシステムではないことです。

一般に技術者の多くは保守を嫌うといいます。

言われたご要望を実装し、検収にまで持ち込めば完了。そういうスタンスで案件に関わる場合、実装ができれば終わりです。

つまり、使わなかったkintoneの機能を覚える必要はないのです。

kintoneの機能を網羅しなくても案件がこなせるなら、わざわざ資格試験のために学ぶ必要もない。それが今までの技術者のスタイルでした。

ですが、kintoneは作って終わりではありません。作ってからがスタートです。

お客様と共に構築し、良いものに作り上げていく。完成どころか、永遠に未完成のシステムなのがkintoneです。

ということは、最初に納品した際に使った機能だけではなく、kintoneの機能をお客様に適宜提案するだけの力が求められます。そのためにはkintoneを網羅して理解しなければなりません。


また、今までの案件の経験からkintoneを把握したと考えてしまうと、カスタマイズが不要で標準機能で出来ることをわざわざカスタマイズを加えて解決しようとしてしまいます。

その結果、余計な費用と工数を含んだ見積を提示してしまい失注する。そうしたことにもなりかねません。

資格とはそうした足りない理解を補うための手段として有効だと思います。

というわけで今アソシエイトを持っていない方は取得を。持っている方はスペシャリストを。目標を立てて取得しましょう。

ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。