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12月7日 ブロックチェーンとPaaSは

12月7日ですね。

昨日、kintone Advent Calendarの記事があと六枠残っているので、それを埋めてもらうためにChatGPTにkintone Advent Calendarのネタを聞いてみました。するとさまざまな提案を返してくれたので、記事に仕立ててアップしました。

https://www.akvabit.jp/chatgptにkintone-アドベントカレンダーのネタを聞いてみた/


ChatGPTが返してくれた答えの中には、なるほどというものもありました。

特に印象に残ったのはブロックチェーンをkintoneに組み込む提案でした。


暗号通貨を投機的に使う輩のせいで、ブロックチェーン技術そのものにキワモノ的な印象を与えられています。が、ブロックチェーンの発想そのものはとても有効です。

デジタルデータ自体をコピー不可にし、今までの所有者履歴も含めて取引データを周囲のアプリやデバイスが認証する仕組みは、所有と所有履歴を明らかにする点で画期的であるとさえ思っています。

その点が有効であるため、ブロックチェーンはすでに暗号通貨以外にNFTやスマートコントラクトとして、活用が進んでいます。


ブロックチェーンは今までのように中央で管理するやり方とは一線を画しています。周囲のアプリやデバイスが取引を認証し、それによってその取引自体のデータの信頼性を高めます。

ただし、ブロックチェーンは、中央で管理するサーバーを持ちません。そのため、kintoneなど中央のサーバーで負荷分散やRAID管理を行う通常のSaaS/PaaSとは、設計思想の点で相入れない部分もありそうです。


そもそもkintoneの仕組みにプロックチェーンのようなデータ自体の信頼性を担保する必要があるのかどうか。そこから考えるべきでしょう。

今のkintoneは、データを扱う人がその信頼性を認証しあう仕組みです。顧客と担当者や承認者が相互でデータを画面または帳票上で確認し、そのデータの正統性を保証します。人手による作業です。

それに加え、kintoneの標準機能である変更履歴でも過去の履歴を管理します。

ただし、そのデータを一旦外にcsvに吐き出し、別アプリに取り込んだ時点で履歴はリセットされてしまいます。それは他のSaaS/PaaSとのやりとりでも同様です。

また、取引データのその瞬間の断面をkintoneに格納するだけで、その後の取引ごとに付与されるであろう暗号データはkintoneには反映できません。他の媒体やSaaS/PaaSを介した時点でデータの統一性は落ちてしまうのです。

kintoneの中でデータそのものにブロックチェーンの仕組みで履歴を付与することも、一つのサブドメインでカスタマイズすればやれなくもないですが、それ以上は無理でしょう。そもそもデータ容量を圧迫するリスクもありますし。


ただ、Cybozu Days 2023のKeynote講演では、ONE PLATFORMの概念を打ち上げられていました。

その中で複数のSaaS/PaaSのデータを統合する構想も上がっていました。

となると、複数のSaaS/PaaSのどれを経由したデータなのか、経路情報を担保する仕組みがやがては必要になる気がします。

それがいつになるのかは、私にはわかりませんが、今後の実装としてはありうると思います。

備えておきましょう。

ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。