炎天下の聖戦旅 3日目
おはようございます。昨日は早めに寝たので少しは元気を取り戻した。今日は海の日なので、海の中道に来ている。
今日も天気が良い。良すぎるぐらい。
今回の目的地はあそこ、マリンワールド海の中道だ。けどそこにたどり着くには日陰のない道を通らないといけない。栄光ヤコニクロード。
チケット売り場で日傘の貸し出しが行われている。気が効く。俺は男気を見せるべく借りなかったが。
休日なのでやはり館内は人がごった返している。覚悟の上だ。余裕を持って紳士的観賞しよう。
有明海の生物を展示するスペース。魚だけどヤマノカミという名を冠している。大きいな頭と胸鰭が魅力的。
ついにお目見えだな、ワラスボ=サン!今回の旅行はこいつが最大な目的と言っても過言ではない。
この細長さ、この質感、もはや俺の中ではこいつを完全にイールだと認定した。いつかこいつと戦う日が来るだろう。
壁に有明海で使われる漁具が展示されている。イールが一度は入った二度と出られないように設計された筌。
別のイールを捕縛するために使うケージ。
写真の右にある鎌のようなやつはスボ掻きというワラスボを捕るための道具。先端がフック状になっており、泥をかき分けながらそのフックでワラスボに引っかけて捕まえるそうだ。イールに使うバージョンもあるらしい。
こうしてみると有明海は本当にイール漁が盛んでいる対イール聖戦の最前線だ。俺もイールを多く食って支援しよう。
タチウオだ。写真が下手でごめん。銀色の体と独特の泳ぎ姿が美しい。
外洋水槽は立派なサイズのシロワニが多数展示されている。
背中の隆起が半端ない。まるで恐竜のようなたたずまいだ。
リュウグウノツカイの標本、イールの親玉じみた威容。
横から口内の構造が見える。写真はうまく写せなかったけどなかなか面白い構造している。是非横から見てみよう。
水族館の裏側が少し見れる。魚好きとして一度はこういう場所で働いてみたい。
室内のかいじゅうアイランドではかわいいケープペンギを間近で見れる。
この気温のなかでの外勤は大変だ。お疲れ様です。
マリンワールド海ノ中道、思ってたより規模が小さかったけど展示されている動物の状態は概ねによくて心血を注いでいる感じがした。動物だけでなく漁具や標本の展示されており海と人間の関係性を考えさせる。安易にタッチプールを出さないところも好感度が高い。レストランの価額も何気にこれまで行った水族館よりは適正。利用はしなかったが。
堪能した。日差しはきついけどこれから滋賀島の方へ向かって海の家で焼きそばやかき氷を頂くとしようじゃないかーー
(((アクズメさん………アクズメさん………)))
むっ、脳内に緑川光の声が!?
(((ハカタ………マルイ………急ぐんだ………!)))
そこに行けばいいんだな?わかった!
フェリーに乗って急行するぜ!博多湾の海水がお世辞にもキレイとは言えない。泳がないようにしよう。
⚡ S u p e r h u m a n S a m u r a i ⚡
やってきたぞ、博多マルイ。
そしてイラストに描かれた物々しい面々。出発前日にシネマでグリッドマンユニバースをみてきたのにすでに懐かしさを覚える。にしても旅先でグリッドマンと出会えるとは運命的な何かを感じて感無量だぜ。やはり俺とグリッドマンは何らかの力で繋がっているんじゃないかと思い始めた。あともう少しで腕にアクセプターが現れたりしない?
「いつまで外で突っ立ってんだよ。そろそろ中に入ろうぜ?」
と催促してくる体格のいい少年はタンカー、ドラマ出演時の若い姿のままだ。俺と付き合いの長い読者ならすでに察しているだろう。彼は本物ではなく、俺が無意識に作り出したイマジナリーフレンドだ。イベントスペースの前で見た時は面食らったぜ。なぜタンカーが出たかというと、考えられる原因としてタンカーはドラマではトラクト(ゴッドタンクのことだ)やドラゴ(ダイナドラコンのことだ)に乗っていろいろ奮闘したけど俺の自作グリッドマン小説では活躍があまりなく、変なことばかり喋らせる彼に対してある種の引け目を覚え、無意識のうちに彼の出番を増やそうとしたかもしれない。
「本当か?最初はチーム・サムライ全員を召喚したかったけど、人数が増えて扱いきれなかったじゃなかった?」
コラー!イマジナリーフレンドが勝手に想像主の心の内をバラすんじゃない!さっさと行くぞ!
チケットを購入して入場。まず目にしたのは出演者方々のメッセージが飾ってあるが撮影禁止エリアなのでお見せできない。
グリッドマン年表。小さいけどスーパーヒューマンサイバースクワッドが載っている。よかった。もしここで黒歴史扱いされたら家に走ってモニターの中の黒い人に泣きついてTRIGGER本社にメタウイルスモンスターを送るtくるところだった。
「これはうれしいね。オレたちチーム・サムライのストーリーがちゃんとグリッドマンの歴史に入っているわけだ」
新旧グリッドマンが来訪者を歓迎している。かっこいいぜ!
「老害みたいなこと言うけどさ、新グリッドマンスは鎧が拡張されてよりマッシブになってかっこいいけど、やっぱオレは右の方がしっくりくるぜ」
タンカーにとってグリッドマン肩を並べて一年間にわたってともに戦った仲間だもんな。仕方ないよ。
新条アカネの部屋もリアルに再現してるぜ。モニターに黒い人もちゃんと映っている。
「へぇ、グリッドマンヴィランのくせに部屋が明るいんだ」
そりゃ彼女ガチの造形師だからね、部屋が暗いとモデル作成に支障がでるんだろう。部屋の中でも黄色いレンズのグラサンをかけてるし視力に気を使ってそうだぜ。
「机が寂しいな。マルコムの部屋ならモニターの下斜めのところにずっと泡立ちしている謎のオブジェが置かれているけど、あれはなんなのかずっときになっていた」
さあな、シーモンキー飼育セットとかじゃない?
キロ・カーン(カーンデジファーのことだ)……!
「キロ・カーン……本物じゃなくてもこの威圧感と禍々しさ……半端ねぇぜ!」
「ドラゴ(ダイナドラゴンのことだ)!久しぶりだぜオレの相棒!今でも通用するカッコよさだ!SSSSでは2話で唐突に登場するぜ」
主役に抜粋されて、単機で変形合体できるようになったロボット、ダイナゼノン。個人的にかなり気に入った。
「ポーラー、ヴィッター、トラクトがグリッドマン合体した姿、シンクロ(サンダーグリッドマンのこと)だ。初登場は3話、なんとゼノン(ゴッドゼノンのことだ)をスキップして先に登場。チーム・サムライ初めての総力戦となった記念すべき回だった」
こうしてみるとSSSSの新形態披露はスペースがほんとうに猛スピード。よほど早くトイズを売りたかったでしょうね。
「フォーモー(キンググリッドマンのこと)だ。2話で胸から炎を噴射してメタウイルスモンスターを消し炭にして初勝利を飾った」
最後は物販スペースだ。
まずグリッドマンソフビは外せない。ソフビだけどBANDAIではなくメカマスが製造している。身長が高いせいかバランスが悪くて自立が難しい。ちょっと情けないところもまたグリッドマンっぽい。
武史クリアファイル。心臓っぽくみえるカーンデジファーがいかす。
カーンデジファーとグリッドマンのアクリルスタンド。
「グリッドマンアクリルスタンドはともかく、キュートなカートゥーンガールズが揃っているなかであえて根暗オタクと電子魔王を選ぶとかいい趣味してるぜ」
グリッドマンワールド、規模こそ大きくないが十分な見ごたえだった。この記事が公開される際は博多マルイでの展示が終わっているはずだが、もしまたどこかで開催したらぜひ観に行ってほしい。カーンデジファーアクリルスタンドを机に飾って日常が常に電子の魔王に監視されている自分を味わおう!それでは最後にタンカーから皆にひと言をどうぞ!
「えぇ〜オレが?オレはあんたの想像力からできたイマジナリーフレンドだから、オレが言ってることはすべてあんたが思ってることだろうが……まあいいけどよ。コホン。30年、それは赤ん坊が大人になって、家庭を築くに十分な時間、そして我々がグリッドマンという夢を見ている期間でもある。先ほど展示場で子供2人を連れているお父さんが居てな、お父さんの方はいかにも筋金入りのグリッドマンオタクで子供たちに熱く解説して、子供たちもグリッドマンスタチューの前で、かっけぇ、かっけぇと連発したぜ。夢はこうして受け継がれ行くんだなと、オレは感動を覚えた。彼らはこらから成長につれてテレビの中のヒーローが幼稚でアホらしく見えたり、重苦しい現実に圧倒的されて夢など見る場合じゃなかったりかもしれない。そこでオレは願う、いつかまた心に余裕ができたら、もう一度またコリンズ邸の地下室に、あるいは一平の家の地下室に、あるいはJUNK SHOP絢に、きみと夢のヒーローを繋ぎとめた場所に戻るといい。グリッドマンはいつでもそこできみを待っている。さらにTUBURAYA IMAGINATIONの入会すればより効率よくグリッドマンに会えるぞ。
30周年おめでとう、グリッドマン。あんたと共に戦えて、あんたが見せた夢の中にオレがいることはとても光栄に思う」
ワオ……たいへんエモーショナルだった。よかったよ、タンカー。
「ふぅ、緊張した……なんか一生ぶんの”夢”をしゃべってしまった気がする。こんなので大丈夫か?拙劣なスピーチに思われたりしない?」
たしかに夢は使いすぎたけど、タンカーは脳筋キャラだしこれぐらい上出来とも言えよう。読者はみんながきっと分かっくれる。
「ならいいけどよ。んじゃ時間だしオレはそろそろ」
タンカーどこからドラムスティックを取り出して顔の前にクロスした。
「グリッドマンワールド、楽しかったぜ。いつかまたグリッドマン小説出会おうぜ!レッツ・キック・サム・ギガバット!」
カッ、掛け声と共にドラムスティックを打ち鳴らし、タンカーは身体が光に包まれて、消えた。彼が居るべき場所へ戻ったのだ。
さて、俺もホテルに帰って荷物をまとめるか。明日はチェックアウトが早い。
⚡ S u p e r h u m a n S a m u r a i ⚡
夕食の時間になってきた。福岡に居られる最後の夜だ、福岡らしい料理にしよう。
博多もつ鍋いちたかにやってきた。このあたりはもつ鍋が星の数ほどある、なぜこの店を選んだかというと、
ホテルがくれたクーポンを提示すると酢もつが無料だからだ。良く処理されて臭みがほとんどない。
辛味噌もつ鍋。美味すぎて驚いた。数種類の味噌をブレンドしたスープは複雑な風味を醸しだし、濃厚でありながらもしつこくなく、ほどよい辛さが食欲を引き立てる。疲弊した体にエネルギーが注がれる。
完食。スープまで飲みほすと腎臓がたぶん壊れるのでこれぐらいで勘弁してくれ。
美味しいもの食べて元気が出た。ヨドバシカメラに寄って先日発売のベイブレードの新商品を購入。
観光客権力を行使して免税にしてもらったけど日本を出るまでに開封できない謎の仕組み。詳しい方がいれば説明してほしい。まあホテルでベイブレードを回したら音で迷惑になるし。スーツケースのスペース70%がこれに占められた。けど後悔はしない。
これで福岡でのミッションが概ねに達成。満足。
(4日目に続く)
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