TOUGH TACO DAYS #5
なぜ生駒に行く、ですか？
そこにカレイヤーがあるからです。
数年前、カレイヤーがまた心斎橋筋の路地で店にあった頃に一度は訪れました。SLAYERの曲をBGMに食べるスパイスカレーは最高においしかったし、辛かった。ぜひもう一度来たいと思った。そしてカレイヤーは2022年に生駒に引っ越したので、奈良に行かないと食べれない。ならば行くしかない。奈良公園と春日大社はカレイヤーに挑むためのコンディショニングに過ぎない。前回は2番目に辛いVery Hotを頂いたが、今度は1番辛いAngel of Deadに挑戦したい。相当辛いらしく店から「覚悟してご注文を Do you wanna die？」と脅してくるが、俺だってこの数年かん、ペヤングとブルダックで耐辣力を鍛えきた。残りのスケジュールをすべて捨ててもいい。今日こそ死の天使を討つべし！
と私は意気込んで電車に乗り、バックパックからタフの単行本を取り出した。これで生駒に着くまでの数分間もマネモブ研修を進める寸法さ。
SNSで親の顔よりみたシーンを実際目にして電車の中で笑いを押し殺して変顔になった俺も他人から見てなかなかの変態だろう。ぐぐぐ……
生駒に到着。しゃあっ、カレー食ったるで...なにっ
なんと、カレイヤーはシャッターがおろしているのではないか！ありえないことだ！事前に何度もGoogle mapで確認した、定休日は確か日曜日のはず。そして今日は月曜日、店が開いているはずだった。あれか、田舎の店はGoogle情報など顧みず気分で休むやつか？だとしたらがっかりですよカレイヤーさん……ん？なんか書いてある？
そうか、昨日は梅田のイベントに出店してたのか。つまりもし昨日の午後はダラダラせず梅田に行ったら食べれた。情報を把握しなかった俺が全部悪い。
店はやってないけどせめて自販機は見ておこう。カレーと餃子を販売している。買ってホテルで食べようと一瞬考えたが、やめた。なんか面倒臭いし。
カレイヤーのオリジナルTシャツを購入。ロゴが本家にぎりぎり寄せている。これを着て街を歩くと白人のおっさんが「SLAYER！」と叫んでロック・サインを掲げられた。すまんな、SLAYERといっても激ヤバ魔法で町を破壊する方とニンジャを殺す方以外は詳しくないんだ。
まあこれでまた奈良にくる目的ができた。私が再び訪れるまでカレイヤーがつぶれては困るのでフォロワーの皆さん、行ってカレーを食べてくれ。
カレイヤーが食べられないショックで空腹感がぶっ飛んだ。予定変更、あそこへ行こう。
DESSE、大阪において最高のサウナ施設だとホームページで豪語している。サウナは全部8種類。ぞれぞれの最大利用人数と会話の音量、推奨の姿勢を細かく書かれている一見のお客さんでもマナーよく利用できる。8つのサウナをビルの1階層に詰め込んでいるためエリアは細かく仕分けされてミノタウロスの迷宮じみている。最高だけあって月曜の午後にもかかわらず客が結構いる。休憩エリアが常に満員だった。休日だとやばそうじゃないか？
色んなサウナがあるけど全部堪能する体力は私になかった。新陳代謝が促されて腹が減ってきた。着替えて飲食スペースへ。
カレーおでん。業者はこれだけで飲食店が成り立てるとホームページで豪語している。味は普通。
DESSEオリジナルのクラフトビール。ダンボの夢を想起させるパッケージは怖かった。
クラフトビールに怪文書は欠かせない。がんばって読んだけど内容が1ミリも頭に入らない。味はチェコあたりの濃いめのビールといった感じ。
コンパクトでありながらなかなかのボリュームだった。入会手続きもなくアクセスも便利なのでまた来るかもしれない。
🐙
ホテルの戻ってタフ読んで休憩してたらまた夜になった。今日のTACOをクリアしよう。
近場のバーのタコライス。TACOがメキシコからアメリカに伝わって肉、サルサ、チーズ、レタスをトルティーヤで挟むTEX−MEX料理になり、さらに日本に伝わって米のおかずになった。料理のシルクロードよ。
追いTACOのタコさんウィンナー。弁当が茶色いと同級生に揶揄されたキー坊のために静虎が指が絆創膏だらけになりながら作った思い出の一品。アレを読んでから急にタコさんウィンナー食べたくなった。静虎はさらに丁寧に海苔でウインナーに目と鉢巻をつけて愛を感じる。
金しゃこ赤味噌ラガー、樽にて提供。発酵ドリンクであるビールと発酵食品である味噌の合わせ技、キャラメルのようなコク深い甘みで遠いところに赤だしを感じる。けっこう好み。
私は誠実でマナーのいい旅行者なので、バーの店主から当時はまた市場に出回っていないKIRINのJAPAN ALEを頂きました。少し苦みが強いビールだった。香りがいい。
今日はこれで終了。明日はいよいよチェックアウト。
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