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死ぬまでに一度雪を見たかった④

今日はサンデー、そして帰国前日でもある。室蘭に行き、アイカツプラネット有人対戦し、ジンギスカンもきめてメインクエストは大体達成した。今日一日はゆっくり市内を散策するぜ。

ここが二条市場。店で購入した貝や海老をその場でさばいてもらってイートインスペースで食べれる観光向けのマーケットだ。大阪の黒門市場と似た空気を感じる。観光客をめちゃぼたくってくれそう。実際海鮮丼一杯の価格は躊躇させるものだった。

腹が減っているわけでもないし、いいや。

たこの……王者!とても興味あるが今日は休みのようだ。また今度。

月寒にやってきた。地名がかっこよすぎる。「ゲッカン」でも「コールド・ムーン」でも「GET COLD」でも、どうやって読んでもかっこよくしかなれない。

弓道場。アニメでしか見たことなかったけど思いのほか距離が長い。私がやってたライフル射撃練習より遥かに遠い。アーチャーってすごいんだ。

南の方へ進む。向こうに巨大な建物が。

札幌ドーム。ここに来たのはこれで2回目になる。今日はなんかイベントがあるそうで警備が厳重で中には入れなかった。

クマがこんな町中に!?コワイ!

そして目が逝きながら砂を持つパンダ!これもコワイ!ベロが出てるし、相当だぜ。

月寒といえば月寒あんぱん。イトーヨーカドーで売ってる。

実食。BreadというよりCakeに近い、Moon cake、つまり月餅のことだ。月餅と同じ系譜を感じる。餡がぎっしりしていて結構甘い。飲み物がないとちょっとすこしきつい。あまり好きではない。

味噌パン。これはまたすごい。とてもぱさぱさしていて一瞬にして口の中の水分が奪われる。味噌のコク深いしょっぱさと黒糖っぽい甘さが同時にくる不思議な味わいだ。月寒あんぱんとは別種類の食べ辛さだ。二度と食べようと思わないね。

月寒から離れて、私は再びサッポロビール園に訪れた。昨日できなかった博物館の見学が目的。

素晴らしく大きなビール窯。己の小ささを思い知らされる。

ミュージアムの展示内容も大変勉強になった。初代ブルーマスターである中川清兵衛が幕府の渡航禁令を破ってイギリスに渡り、そのあとベルリンビールで修業をしていた。18世紀のベルリンの情勢はよく知らないが、おろらくアジアンが蔑らずに快適に過ごせる環境ではないだろう。そんな中で長い航海を経って、文化も言語も違う異国アジアンひとりでビール醸造の技術に打ち込む、俺はその闘志と野心に敬意を表する。真の男だ。

それから開拓使の設立、野生ホップの発見、ビール製造事業の始まりなど、まるでビールカムイに定められたかのよう、北海道はビールの郷になる運命だった。先人の涙ぐましい努力があってこど、我々の目の前の一杯がある。

具体的いうと三杯があった。左から黒ラベル、サッポロクラシック、開拓使麦酒、飲み比べセットである。ずっと疑問に思っていた「黒ラベルは缶に『黒』と大きく書いているのに黒ビールじゃないんだ?」もミュージアムに来て解決した。ありがとう。ビールはどれも最高だった。

売店で白石のパネルを発見。そういえば北海道は随所にゴールデンカムイの登場人物のパネルが置いてあるんだっけ?

この白石、樺太にいる時の格好だな。なんか可愛らしいポース取ってアピールしているし、あざといぞ。白石のくせに。

ホテルに戻って休憩を取り、最後の夕食に出かける。昨日と比べてサンデーナイトのすすきのはたいぶ静かになった。休む店も少なくない。これは最後のチャンスだと思い、私はふたたび男吉さんのドアを訪れた。

運よくカウンター席がまたひとつ残っている。やっと室蘭焼き鳥が食べれる。サンクスカムイ。

豚精という、一番レギュラーのやつだそうだ。ここは基本一品で4本。一本ずつで注文もできなくはないが少々高くなる。

ハツ。とても柔らかい。

繊維質を摂りたいのでシイタケを注文したがまさか一枚だけで出てきた。けれど繊維が感嘆に噛みきれるほど柔らかく、香りが高いので価値がある。

殻ごと焼くウズラ卵。殻がパリパリで中身ふわふわ。なかなか面白い。

男吉さんのおかげで願いが叶ったし室蘭の名誉も保たれた。

今日はこれで終わり。

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