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#ppslgr
眞の拳 4 END #ppslgr
「チーターめ……赦さんッ!」ベルナルドの体から邪悪な闘気が立ち昇り、目がLEDフラッシュライトめいて発光し、極めてオフェンシブな前傾姿勢を取った。「もはやボクシングは無用!全霊を込めて、ここで貴様を仕留めるッ!」
「ベルナルドさん……」
尊敬する者の堕落を目にして、心の中一抹の切なさがよぎつつも、自分の勝利が盤石だと確信した。舐めていた相手に逆襲され、追い詰められた挙句に体がでかくなって、さら
眞の拳 3 #ppslgr
少し前、とある夜、とある居酒屋で、ホイズゥとジュクゴマスターは飲んでいた。
「マスタぁ〜、俺にもジュクゴ力くださいよぉ〜」
「だめですよ〜、ジュクゴ力は厳しい修行の末に手に入れるものですから……」
「そこはマスターの力でなんとかしてくださいよ〜」
「うーんもっと飲み物奢って頂ければ、考えなくもないかなぁー」
「よっしゃ任せろぃ!あのぉすんませぇん!」
「はい、ナニニシマスカ」
「テキーラ……ドン
彼がそこに居る理由(わけ) #PPSLGR
注意:CODVID-19ネタが含めれています
「ホイズゥさ、確かにみなみの国に住んでるよね」
「あぁ?」
アクリル板の向こう、ガンマニアのスカルがホイズゥなんか言ったが、周囲の喧囂と、アルコールで脳が鈍くなったせいで理解するまでに答えるまでに8秒要した。
「うん、そうだぜ」
「しかし未だに日本は国境を解禁していない」
「ああ、そうだな」
「じゃあホイズゥは何で居るんだ?」
「……」
ホ
辛い麺メント IN TOKYO [EPILOGUE] #ppslgr
「なぁ飲みもの来るの遅すぎない?」俺は空になったジョッキを見て言った。「注文してからもう……どれぐらい立った?五分?」
「人手が足りないのよ。日本全体の人手が不足すぎる」とR・Vが呟いた。なんか感傷的な気分に陥っている?もしかしてもう酔ってる?
あのあと、我々はケジメと称してM・Jを斥侯として遣り、何軒もの居酒屋に聞いた後、やっと五人が入れる店を見つけた。フライデーナイトだけあって店内は混んで
辛い麺メントIN TOKYO⑦ #ppslgr
「フプッ、あ、ありがとうございます……」
ミルクを飲んでだいぶ咳が治まった名札に店長と書いてあった男に俺は腕を貸して立たせた。
「ここは危ないです。早くバックドアから出たほうがいい」
「ンッフ、そうします……貴方は?」
「俺は大丈夫です。急いで」
店長を俺は破られたショーガラスマラーラーとブルタルダーヴィの戦いが勢いを増し、まるで赤と黒、二つの竜巻が絡み合っているようだ。「俺は……」
VALUABLE THAN GOLD #ppslgr
緊急事態の正式発令により、普段はアウトロー気質で反体制の言動をしがちなパルプスリンガー達だが、こういう時は意外と道徳意識が高く、皆が家にこもるようになり、普段賑わっているバー・メキシコから人っ子一人もいなかった。
いや、正確にいうと一人がいた。店中央のテーブル席に腰を掛けている。
色褪せってねずみ色になったペストの中で黄ばんだ襟なしシャツ、下は同じくねずみ色になった黒いワークパンツ。疵だ
辛い麺メント IN TOKYO④ #ppslgr
新橋駅、駅構内の蕎麦屋。
『ヌルい麺ばかり食べやがって』
マラーラーは客席置いてある七味唐辛子の瓶を両手に取り、親指でギャップを弾き飛ばした。
『もっと辛くしろ、お前なら食える』「えっ、ちょっ」『辛い麺を食え』「何するんですか!?」
無造作に客たちの麺碗にまる一本ぶっかけ!茶色のだしが赤に染まっていく。空になった瓶を放り捨て、次の唐辛子瓶に伸ばす手が突如横から差してきた長箸に止められ