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読書メモ: 完全独習 統計学入門

ずっと本棚にあって、何度か手にとって、そろそろきちんと読み通そうと思った本です。このタイミングで読んでよかった。

 「これ以上何かを削ったら、統計学にならない」というギリギリの道具立てと簡単さで書かれた「超入門書」です。
 本書は2部構成となっています。第1部では初歩の初歩からスタートしながらも「検定」や「区間推定」という統計学の最重要項目のゴールに最短時間で到達することを目指します。
(「完全独習 統計学入門」より)

私は統計学を習ったことがあるものの、専門ではありません。それでも統計学について人に説明をする必要があるという立場です。ちょうど良い資料を持っていることに気がつきました。

この本の表現を借りると、統計学は2つのパーツで成り立ちます。記述統計と推定統計です。記述統計というのは「得られたデータからその特徴を抜き出すためのテクニック」で、推定統計というのは「全体を把握しきれないほど大きな対象」や「まだ起きておらず未来に起きること」に関する推測を行うものです。

今どうなっているのか、これからどうなるのか、ですね。

私が統計学を使いたい対象は小売業の数字です。売上や客数を数字でレポートし、今後の作戦を数字で表現するのに必要なのが統計学です。ここら辺の基本原理は自分で発明するものではなく、すでにあるものを学んで使うべきです。

それはさておき、本を読んで思ったこと。

「これ以上何かを削ったら、統計学にならない」

その通りに作られているのでしょう。伝わりにくい表現を避けて、わかりやすく書かれています。ネタバレするタイトルを各章につけて、ネタに向けて解説を進めていく構成です。

読むだけだったら、どんどん進むことができます。

「95%予言」

全体的な説明はこの「95%予言」に向かっていきます。統計学で何をしたいのかと言えば、予言したいのです。

天気予報で降水確率が90%と言われれば、出かけるときに傘を持っていくでしょう。何かを聞いて何かを判断しています。そんな風に統計学を使いたい。

この本では、95%の確率で当たる予言について説明しています。当たる内容について「ある値が20から30の間である」というような定義をして、それが95%以上の確率であること、というような定義をすればそれが言えます。

練習問題もついている

完全独習というタイトルの通り、自分で理解度をチェックできるように練習問題がついています。説明が分かりやすいので、流し読みできる本です。そのため、理解したかどうかを確認するには練習問題があるのは助かります。

読書メモを書くだけなら、練習問題など解かなくて構いません。理解するのなら、練習問題を解くことができるというのは基準になります。練習問題が解けたのであれば、それ以上読み込むより次の章へ進んだ方がいいでしょう。

今のところ、読み進めるのを優先してまだ練習問題は解いていません。やってみよう。仕事で使う資料には、もっと細かくあれこれ書く予定。

ではまた明日。

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