読書メモ: これだけ! KPT
念のため、KPT(けぷと)について、この本での定義を引用しておきます。これについて書いています。
KPTとは、ふりかえるのに適した思考フレームワーク(視点)で、「Keep」「Problem」「Try」という3つの単語の先頭文字をつなげたものです。
(中略)
Keepは、実施した活動の中で行なっていたことで、今後も続けたいことや、よかったこと。
Problemは、実施した活動の中で、困ったことや、問題点。
Tryは、今後の活動の中で試したいこと。
この読書メモは、KPTの素晴らしさを伝えるよりも、KPTについて書いているこの本の、「ここがいいな」と自分が思ったことを重点として書いています。
というわけで、KPTそのものについては細かく書きません。
フレームワークを仕事で使いたいのだけど
KPTいいよな、と思ったのに自分のチームや会社にこの思いを広げられない。あるいは、KPT以外のフレームワークとか考え方を、社内で一緒にやりたいのにどうやったらこの思いを共有できるのかわからない。
そんな気持ちに答える一冊です。
他の人を巻き込みたいなら、十分な量の情報が必要です。そして、それは巻き込みたい気持ちを裏付けてくれるような本から得られます。KPTに関してはこの本がいいと思います。
なぜKPT
なんとなくやる反省会とかではなく、KPTというフレームワークを使う理由について説明してくれています。話し合うのは大事です。そこから結果を出すには仕組みも必要です。
チームの文化を前向きに変えて、職場の雰囲気も良くなり、チームも人材も育つ。そんなKPTやってみたいですよね。
こんな風にKPT
「なぜKPT」みたいなことも書籍だとページを割いて書けますし、細かい手順までみっちり書けるってやっぱり本にしているからですよね。
例えばこんなこと。Keep、Problem、Tryについて話すときに付箋紙を使います。ところで付箋って、文字を書いてめくると「くるん」と丸くなりません?
「くるん」って丸くならないようにするには、付箋は縦にめくるのではなく、横にめくるのです。というようなことも本の中で説明しています。
もっと大事なのは、考え方について解説して、分単位のタイムテーブルを示して、グラウンドルールも説明しているところでしょう。
タイムテーブルはいくつかバリエーションも紹介しています。基本は時間をかけてじっくりやるパターン。慣れてきたら、さらに時間をかける方法や、逆にざっくりやる方法も解説しています。
KPTで何がどうなる
リーダーが育ちます。メンバーが育ちます。チームの文化が変わります。というようなことまで解説しています。
これって、成果をあげながらチームの育成をしたいリーダーにはとても役に立ちます。それだけでなく、チームのメンバーや、チーム所属している組織のマネージャーにとっても、この内容は理解しておけば成果につなげられるんですよね。
フレームワークについて書いてある、分厚すぎない本って素敵だなと思いました。特にこの本の解説はシンプルかつ具体的なので、そのまま真似するところから始められてお気に入りです。
ではまた明日。
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