PMFの前にOMFをしましょう
最近、プロダクトマネジメント理論/グロース理論の体系化が進み、簡単に方法論を学ぶことができるようになりました。
しかし、少々過激な発言をしますと、まともなPdM/POは本当に一握りです。彼らは真面目に理論を学んでおり、PMFを目指すことに必死のようですが、その前にやることがあるのではないでしょうか。
それが、OMFです。
何の略かというと、
Omae Market Fit
あるいは
Organizational Market Fit
です。
要するに、自分/組織として、マーケット/ユーザーさんを徹底的に理解し、その喜びに真摯に向き合きあうということです。
一番ダメなPdM/POはどういう人でしょうか?
・意思決定ができない
・PRDが書けない
・テクノロジーに明るくない
そんなことではありません。
はっきりいうと、
プロダクトを徹底的に触ってない/ハマってない奴です。
プロダクトを徹底的に隅々まで触り、
自らがヘビーユーザーとなり、ユーザーの喜びを理解する。
これができてないPdM/POは、ゴミ以下です。
彼らは最新理論を振り回しますが、
理論は現象整理の道具であって、現象把握の道具ではありません。
彼らは情報の非対称性でそれっぽいことを言いますが、クソです。
そして、クソから出るアウトプットはクソです。
なんちゃってUXデザイナーも同様ですが、ペルソナやカスタマージャーニーマップという資源ゴミを作る暇があったら、プロダクトを触ればいいんじゃないでしょうか?
リーンなんちゃらを読む暇があったら、
プロダクトを触ればいいんじゃないでしょうか?
スコアリングによる施策の優先順位付け?
触ってもいないのに、定性的な課題の深さなんて判断できます?
イテレーションでマジックモーメントの発見?
俺はお前にイリテーションしてるぞ?
サービスリニューアル?今のサービスがイケてない?
お前が一番イケてないんだが?
俺はユーザーじゃないから?
じゃあ辞めろよ。
そんな根性でプロダクトで勝負しようとしてんじゃねぇぞ?
ユーザーさんに聞けばいいから?
プロダクトが体験価値寄りである場合、体験しないと分からないんだが?
ユーザーに「聞く」より、「なる」方が早い時もあるだろ?
他のプロダクトは触ってるから?
いや、そのプロダクトとこのプロダクトは違うんだわ。
メタファーには限界あるし、言い訳になってねぇからな?
無思考で競合の仕様入れてくるんじゃねぇぞ?
おっと悪口が過ぎましたが、私はPMFといった考えにより、世の中/ユーザーさんに求められるプロダクトが増えていくのは賛成です。
しかし、一番大事なのは、
プロダクト愛であり、ユーザーさんを喜ばせようと思う心です。
そして、喜ばせるためには、徹底的な現象観察と自らの体験が必要です。
安易に最新理論に飛びつくのではなく、まずはこういう本質的なところから、プロダクトマネジメントの考え方が浸透していけばなと思います。
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追記 ※友人からの紹介
安易な方法論に走りそうになったときは、『3月のライオン』のこのシーンを思い出しましょう。プロダクトマネジメントで一番大事なことは、PdMが「プロダクトへの情熱」を持つことです。