個人ゲーム開発、モチベーション保つのどうする問題
個人開発者のみなさんこんにちは! モチベーションを保てないことがほとんどない個人ゲーム開発者こと私です! 進捗いかがですか?
個人ゲーム開発だけで食ってるよという進捗を出さざるを得ない方は問題ないと思うので、本記事では普段お仕事やご家庭の用事に手を取られている兼業・週末開発者さんたち向けモチベーションの保ち方を、時々煽りも交えながら探ってみます。
前提:絶え間なく作り続けられるのは狂人である
大前提として「よし仕事が終わったor休みだ! ゲームを作るぞ」などというのは狂人の発想です。
本来「休日」とは、漢字のとおり休む日であってゲームを作る日ではありません。
気分が沈んでる時、睡眠時間が足りない時、無理に作業をすれば「つらい=ゲーム開発」の残念なパブロフの犬が爆誕してしまいます。ひとまず休みましょう。
遊ぶ>開発 なら、いっそ楽しむのも人生
たまに「ゲーム研究しようと思って遊び出したら数時間経っちゃって……」といった話を聞きます。
楽しそうで何よりじゃないですか!
ゲームを遊ぶことが開発を阻害している、と思われるかもしれませんが、逆です。あなたはゲームを楽しみたいあなたの人生を開発によって阻害しているのです。
人生は短いので、楽しいことに時間を費やした方が有意義なはずです。他にやりたいことがあるなら無理して開発しなくてもよいでしょう。
まあ私は遊ぶより作る方が好きですけどねw
ただ私も近年DQB2にどハマりして、1週間〜10日ほど全く開発しなかったことがあります。遊びまくったことによってゲームやものづくりに対する考え方が変わり、たくさんの知見も得ました。だから、たまにはそんな時間があっても悪くないと思いますよ。
万人共通の「やる気スイッチ」は存在しない?
やる気の出ない原因は人それぞれ。さも万人共通事項のように「こうすればやる気が出るよ」と語るのは、なんか違う気がします。
例えば「みんなでわいわいやりたい人」ならコミュニティに参加してみた方が良いですが、逆に「静かな方がやる気が出る人」なら一人になれる場所と時間を確保するのが先決です。
あなたの「今やる気がない」 の「今」はいつでしょうか? 朝や昼なら、夜に作業してみるのはどうでしょうか。お腹が空いているなら、少し何か食べてから取り掛かってみてはどうでしょうか。
現状を分析してまず「自分の開発を阻害するものの正体を探り、逆のことを試してみる」のがあなただけのやる気スイッチを探す秘訣かも知れません。
張り切らず気軽に、すぐ始められることを探る
進捗=何某かの成果物をあげないといけない、と思われる方もいるでしょうか。まずは力まずハードルを下げましょう。「パソコンの電源を入れる」「ソフトを立ち上げる」だけでも良いです。すると惰性でその後の作業も続けられたりします。
ついでに、自分のやりたいことをメモに書き出して言語化すれば対策が見えてくるかも知れません。
例:キャラを描くのは好きだが全身は苦手
→基礎力アップのスケッチをする?……めんどい❌
→全身絵が得意な○○さんにコツを聞いてみる……できそう⭕️
→「全身 イラスト」で検索……できそう⭕️
このようにちょっと時間がかかりそうなものと、すぐできそうな簡単なものをわけ、後者から始めるのをおすすめします。
仮に「面倒だがやらないといけない」ことがあった場合の対策も併せて考えてみましょう。
例:基礎力アップのスケッチをする?……めんどい❌
→ひとりでやる……多分すぐ挫ける❌ =誰かとやればやる気出るかも?
→知り合いに呼びかけ全身絵チャしてみる……楽しそう⭕️
→ツイッターで#ツイート……いいねがつけばやる気が出るかも?⭕️
自分の「すぐ始められる」&「楽しそう」が見つかれば、「めんどい」を凌駕する武器であり盾となります。
物理とシステムで改善する
上述の「すぐ始められる」を向上させる方法のひとつとして「物理やシステム面を改善する」のもおすすめです。例えばついTwitterを見ちゃいがちな人が集中したいなら「スマホを手の届かないところに置く」だけでも違います。
スマホを手離してもついパソコンでSNSとか見ちゃうんだけどなあ、という方におすすめなのは「ネットを遮断する」。そうです、Wi-Fiのケーブルを抜くのです。調べ物をする必要がない、ネットを使う必要性が低い作業を一定時間したい時に有効です。
下記のような時間管理系・ビジネス系拡張機能ツールの力を借りるのも良いと思います。まあ私はこういうの使わなくてもモチベーション保てますけどねw
ゆるく始めたいならmocriもおすすめです。「ふらっと集まれる」とありますがぼっち系開発者の私は独りで使ってますけどねw
人の手、知恵、ちからを借りる
みなさんは何のために地球上に数十億もの人が存在するか考えたことはありますか? そう、ゲーム開発を手伝ってもらうためです。
個人ゲーム開発者を名乗る上で「すべての作業を一人で完結させたい」人もいるかと思いますが、開発を長く続けるためには人手を借りるタイミングを見極めましょう。
完成したゲームをひっそり秘めて自分だけで遊ぶなら別ですが、いずれ世に出すつもりなら、自分以外のプレイヤーや動作環境と早い段階から関わっておくことは無駄にならないはずです。
質問する
モチベーションを保てないことがほとんどない個人ゲーム開発者こと私でも作業がスタックすることがあり、その多くが「スクリプト何もわからん」に起因します。使っているゲームエンジンに詳しい人に質問して何とか乗り切っています。独りでは無理。
直接手伝ってもらう
自分以外の誰かによるテストプレイは必須です。いきなり体験版やベータ版を公開すると、よろしくない感想や思わぬバグ報告がもりもり届いて……いや届くだけならまだしも公の場に書き込まれて尾を引いてしまい心折られる危険があります。クローズドテストを行うことでこれらの回避率が上昇します。
ゲーム開発自体を手伝ってもらわなくてもOK。例えば私は受験中、プレステのコードを家族に頼んで隠してもらっていました。あるいは成功報酬に「一人ではなかなか頼みにくい食べ物」を設定し、同僚に頼んで晩餐会を開いたりしています。
素材やアセットを借りる
開発する目的が「どれだけ時間をかけても、これ全部自分で作ったんです! とドヤ顔したい」なら好きにすればいいと思うんですが、「完成させて誰かに遊んでもらいたい」「少しでもいい作品にしたい」なら、迷わず人が作った素敵素材をお借りして時短しましょう。
科学的なアプローチを試みる
やる気を出すためにSNSなどで発信する方法も散見されますが、私は概ね事後報告に留めています。
大口叩いて実現できなくてもまったく気にならない人ならいいんですけど、そうじゃないなら目標の公言は個人的におすすめしません。実現率が下がるといった統計もあります。
そもそも「やる気なんて存在しない」説も?! 頭にみかんを乗っけるといいそうです。
やる気を出すやる気が出ないなら
生活がかかってるなら別ですが、大体個人ゲーム開発なんて無理してやるもんじゃないです。ゲーム開発以外にやりたいこと、やるべきことがある方も多いと思います。
細々とでもいいから、無理なく楽しく長く続けられる自分なりの方法を模索し、都度カスタマイズしましょう。辛さが楽しさを上回った状態にならないよう環境を整えることが大切です。
こんな記事をここまで読んでくださった方は、きっと真面目に悩み開発と向き合っているのだと思います。そもそもこの記事、3000文字以上あるんですよ? 読んだだけですごくないですか? ……などと、できなかったことを反省しすぎることなく、スクリプト一行、線一本描けたんだと「できたこと」を喜んで自分を褒めてあげるのがおすすめです。
さあ改めて、進捗はいかがですか?
……え? たったそれだけなんですか?www
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