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オリジナルゲームコンテスト GAME BBQ vol.1 優秀賞受賞しました

昨年9月に行われた「集英社ゲームクリエイターズCAMP」のGAME BBQ vol.1(以下BBQ1)にアドベンチャーゲーム「異世界超訳」企画書を応募して優秀賞をいただきました。ありがとうございました。

最後の方に載ってます

応募から半年経って記憶が薄れてきたので、忘れないうちに経緯や今後の予定について書き残しておきます。

みやこ出版について

個人でゲームを開発しています。過去4〜5本の小規模ゲーム開発とリリースに関わってきました。

概ね2名〜数名+外注で活動しており、筆者の担当は「プログラムと音関係以外」です。いろいろやってて何が得意なのかもう分かりませんが、元々本業はグラフィックデザインなので、イラレとかちょっと使えます。説明が雑。

特別な技術や才能があるわけではなく、続けてこれたのはおおむねと、お買い上げやレビュー、お仕事関係などで支えてくださる皆様のおかげです。

応募までの経緯

過去作では企画部分を小汚いメモや口頭で済ませてきたのですが、途中で面白さを見失いがち問題に直面しており、改めて企画書を作ったところ開発を進めるうえで分かりやすい資料になったため、この機会に思いついたアイディアをまとめておこう、と2021年夏の終わりに考え企画書を作り始めました。

ちょうどBBQ1の応募締め切りが近づいているのを思い出し「どうせ作るなら誰かに見てもらいたいし、自分の企画を客観視してもらえる良い機会だし、応募しようかな」とは思ったものの、BBQ1の「開発支援金」が生活費を含むのかとか不明だったので金銭的な魅力がわからず(すみません)、当初は見送る予定でした。

しかし、上記動画をたまたまCEDECで拝見して金銭的価値はわからんけど人的価値はすごいのでは? と気づいたのと、何せ私はかつて「自分の作ったゲームをテストプレイでボロカスにいわれて半月くらい胃腸炎で寝込んだ」開発者で、こんな動画を観て心を動かされないはずがありません。

どんな企画書を出したか

私はアイディアだけはある人間なので2〜3案応募しようと思ってたんですが、実際企画書を作ってみると思ったよりまとめるのに時間がかかり、応募できたのは2案、ホラーとアドベンチャーゲームが1本ずつで、PVとかプレイアブルまで手が回りませんでした。

先述の通り金銭的な支援がどこまで受けられるのかわからなかったこともあり、仮に開発資金ゼロ円支援だったとしても自力で完成させられそうな範囲の企画を考えました。なので夢がある大規模企画ではなく、これなら個人でもできそうだねという極めて現実的な内容です。

ここで全ページ公開しても問題ないんですが、自分は過去作で「公表後タイトルが変わっちゃった」など大幅な変更をたくさん経験しており、本決まりでない情報を出すと後で変更しましたアナウンスが大変になると知っていますのでやめておきます。

あと経験上、受賞した企画書こちらウェーイみたいに公表すると、批判されたり頼んでもないアドバイス送ってくる人(何故か仲間に入ろうとしてくる)もいるので、いいことはないです。

企画書を作るとき、気をつけたこと

まず応募要項をよく読みました。

個人または少数チームで完成できると想定される企画

…とあったので、完成させられる企画が重視されるのだろうと考えました。受賞しても、どんなに面白そうな作品でも永遠に完成しない「エターナる」では困るのでしょう。完成させるのは私の得意分野なので、具体的に算出した開発予定期間と、過去作品の実績を記載しました。

あと、いろんな人の企画書を調べました。中には、これ企画書? 仕様書なのでは? と思うものが割とあったので、自分なりに仕様書と企画書の境界を決めて領域侵犯しないよう作りました。

他にもいろいろ気をつけたことはありますが、全体で一番意識したのは、これは夢とか希望の話ではなくこれだけの人とお金が動いているのだからビジネスとして成り立つかどうかは大きな判断材料にされるだろう、という予想です。合ってるかは分かりません。

応募したあと気をつけたこと

SNSでは応募したことや面接に通ったことを言わないようにしていました。面接に通ったときはお祝いムードでも、後になって落ちたとき報告して「なんと声をかけたらいいのか…」みたいな雰囲気になっちゃうと申し訳ない。受かった時に落ちた時のことを考えるなんて悲観的ですが、そういう性格なので……。

そもそも「いつ面接を受けた」なんて一般的に公開されてない情報をSNSで言っていいのか? 私は詳しくないんで他意や悪意のあるなしにかかわらず、どの発言が何にどう影響するのか分かりません。応募したと言えばフォロワーさん増えそうですね、と知り合いから言われ、確かにそうだな〜とも思いましたが、ビジネスが絡んでいること、先方がいること、他にも受けている人がいることなどから、普段の活動とは違う認識でいました。

応募してよかったこと

私がぼんやり生きてるだけでは決して会う機会のないような人たちと話せて嬉しかったです。

私のようなすみっちょ個人開発者だと、客観的に意見をもらえる機会は少なく、頑張って誰かに見せたらボロカスに言われて胃腸炎で寝込んだりするんで長らく萎縮していたんですが、百戦錬磨の開発現場にいた人たちの目に留まったことで自信もつきました。

自分の作ったものを客観的に見るのは、記憶喪失にならない限り難しく、「もしかして一定のレベルにも達してないのでは?」と勘繰ることもあったのですが、受賞をきっかけに「大丈夫かも」に変わりました。

今後の予定

BBQ1優秀賞受賞作品には、希望者のみ集英社さんのメンターシップがつくことになっています。この件に関しては、私が今やってる他の仕事との兼ね合い(継続的に請けていたお仕事で、うっすら先の予定が決まっているが詳細の交渉がまだ)があるので、身辺整理できたら集英社さんとも相談できる、話はそれから、といった塩梅です。

今後の近況、進捗などは主にTwitterで報告する予定です。ご興味のある方はフォローお願いします。

受賞作についての進捗発表などはまだまだ先になると思いますが、どこかで見かけたときに「このゲーム知ってる」と思い出してもらえたら嬉しいです。

なお、講談社さんの「ゲームクリエイターズラボ第二期」にも応募していました。記事を書いたのでリンクを貼っておきます。

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