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非プログラマのRen'Pyノート:困った時は? 〜XY問題を添えて〜

国内のRen'Py(以下renpy)ユーザーのみなさーん! わからないことがあった時、どうしていますか? ネットで検索しても何もヒットせず、やむなく頑張って英語のページを探してみたら異様に古い情報で困ったりしていませんか? 私は検索結果に自分の記事がずらっと出てくるので邪魔に思っているところです!

日本国内ではまだまだ情報の少ないrenpyで、困ったことがあったときどんな解決方法があるか情報をまとめてみました。

そもそもrenpyって何なの? という方は以下記事からご覧ください。


twitterなら「#renpy疑問」を活用

#renpy疑問 ハッシュタグで呟くと、どこからともなく戦闘力高めの有識者が現れ、善意で答えてくださることがあります。

見つけてもらえないこともままあるかも知れませんので、100%返答が期待できるものではないものの、個別の質問に答えていただけるチャンスですし、答えがわからない場合もRTしてもらえたりすることがあるので活用しましょう。

なお、日頃から「#renpy小技」タグもチェックしておくとノウハウが入手できるのでお勧めです。


小技タグだから大技じゃなくてもOKだし、今ならノウハウが少ないからちょっとしたことでドヤ顔できます。皆さんも気軽に参戦しましょう。

詳しそうな人に直接聞いてみる?

私が知る限り国内にはrenpyに詳しい人が数名いらっしゃいます。いずれもrenpyでtwitter検索すれば上位に表示されるし、界隈は繋がっているのでどなたかをフォローしていたら分かるかと思います。

しかしながら、詳しい人に直接突撃して「これわかりますか?」って聞いたりするのは勇気が要るものです。やっぱりまずは#renpy疑問 でつぶやいてみて、それでもダメだった場合の手段かと思います。

なおこのうちKさんは質問窓口を設けられていて、どのくらいお忙しそうかブログとか拝見すればわかるので、タイミングを見計らって聞いてみるのも良いかも知れません。

各人不許可ですが以下リンクなどを貼らせていただきます。

海外製ならではのクセを把握しておく

やり方がわからない等ではなくエラーメッセージが出る場合、ある程度原因の特定は可能ですので、代表的なものを知っておくと良いでしょう。英語だけどパターンはあるので覚えておけば概ね対応できます。

またrenpyでは「顔グラ」を「サイドイメージ」、「タイトル画面」を「メインメニュー」と呼んだりします。こういった違いを覚えておくと質問もスムーズにできるでしょう。

英語ができるなら公式discordで書き込み

Ren'Pyには公式discordがあり質問ができます。人の出入りはかなり激しく、たくさんのメッセージが飛び交っています。

別に英語ができなくても書き込んでいいのですが、ワールドワイドな性質上、人数が多く時差もあってこっちが夜中だろうがものすごい速さでスレッドが流れていくため、今の書き込みって私への返答なの? これはジョークなのか本気なのか? といったことを把握するだけで割と疲れます。

日本流のコミュニケーションが「様子を見ながら徐々に打ち解ける」に対し、海外流は「MAXコミュニケーションをとり嫌ならお互い言えばいいのでは」みたいな感じっぽいです。いろんな国からいろんな人が集まってるから「郷に入りては」の「郷」がない、というかマジョリティが郷になるのでしょう。

なので、discordの使い方や異文化コミュニケーションに慣れてない人は注意が必要ですが、割と何でも答えてもらえそうな雰囲気なので思い切って書き込んでみるのも良いかも知れません。

なお私が覗いてみたり過去に書き込んだ印象として「スクリプトをどう書いたらいいかわからない」といった技術的なことはよく答えてもらえますが、システム面のバグらしきものや、移植など商業的でサンプルが少なそうな事項は返答が得られにくいです。

公式からはLemma Soft Forumも案内されていてこちらも英語です。discordよりは流れが緩やかなので落ち着いて質問できそうです。

バグ報告なら公式GitHubへ

公式サイトでも案内されているとおりです。やっぱし英語ですが、ここは高い確率で公式の方がチェックされているみたいなので、返答してもらえる確率が高いはずです。

Ren'Py にバグを見つけたら GitHub issue tracker に報告してください(英語)。

https://ja.renpy.org/

ハッシュタグやdiscordで手を尽くしても解決できなかった、バグだとはっきり分かる事項はこちらが良いでしょう。つまり「質問」ではなく「報告」向きの手段です。

補足:質問前に「xy問題」を知っておく

XY問題とは「質問者が、本当に解決したい課題Xについて直接聞くのではなく、Yという二次的な課題を解決する方法を聞く」ことによって発生するコミュニケーション上の問題を指す語である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/XY問題

これは自戒でもありますが、質問するときは「困っていること」より「最終的に何をしたいか」聞く方が良いかと思います。

例えば「自分がやりたいことは顔グラの表示」であるが「顔グラ専用の表示方法があるのを知らない」ので「立ち絵を無理やり顔グラとして表示しようとしていて、その方法が分からない」状態かも知れません。

最終的な目標抜きで「Y質問」すると、

「立ち絵を表示したのですがメッセージボックスで隠れてしまいます。立ち絵をメッセージボックスより手前に出す方法はあるでしょうか?」

……となってしまい、回答者はまさか質問者が立ち絵を顔グラとして無理やり表示しようとしてる、とは思いもよらないかも知れません。

そこで「X質問」を心がけると、

「主人公の顔を左下に表示したいのですが方法がわかりません。立ち絵を左下に出しても、メッセージボックスで隠れてしまいます」

……となります。

質問側が「こういった行き違いがあるかも知れない」と意識して書けば質疑応答のミスマッチを減らせ、正解に近づく確率もグッと上がるはずです。


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