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こんな個人開発者はパブリッシャーに任せない方がいいかも知れない

常々「開発時間を確保するために販促はプロ=パブリッシャーを頼った方がいいよ」と発信している、私は相変わらず孤独なセリフパブリッシュを続けています。

先日、このnoteの読者さんから「パブリッシャー探しはどうしたらいいですか?」とご質問をいただきました。

これまでパブリッシャー勧めると言っておきながら探し方に触れてなかったのでいずれ書こうと思いますが、その前に「パブリッシャーを頼らず自力販売した方がよいタイプの人」について検証します。

主に「Steamプラットフォームに向けて=英語対応を視野に入れ」「そこそこ面白いゲームを開発している」「パブリッシャーから直接声がかかるような作品・活動はまだできていない」といった人向けの記事です。

-自由にやってみたい人

パブリッシャーに任せると、自分の都合だけで告知や販売タイミングを決めることは難しいでしょう。SNSでの情報発信を制限されることもあります。
スケジュール変更や発売延期となった場合、迷惑がかかってしまいます。
この辺り、セリフパブリッシュなら責任は全部自分が被るので、気楽にできるのは間違いありません。

逆に言うと、適切な発売時期を見極めたりするのは個人では難しいので、そういったリスクと引き換えの自由でもあります

-めちゃくちゃ真面目な人

バカ売れするゲームでないとあまりケアしてくれないパブリッシャーもあります。代表的なのが「Steamの掲示板(コミュニティ)に書き込まれるユーザーからの質問に答えてくれない」です。
これを「まあパブリッシャーが放置してるから知らんしw」で済ませられるメンタルの人ならいいんですが「返事しないでいいのかな?」「でもパブリッシャーを差し置いて自分が返事するのもな」などと気に病み出す可能性がある優しく真面目な人は要注意です。
また極端にストイックな人だと返事が遅いパブリッシャーとお付き合いするのは難しいと思います。

-英語話者でSteamのことをよく知ってる

これは「自力販売の方が良い」というより「自力販売でも良い」ケースですね。
Steamの主要言語は英語なので、私のような日本語話者だととにかく英語が理解できないこと由来の調べ物、文化の違い由来の戸惑いに振り回されちゃいがちですが、英語堪能なら心労はかなり軽減されそうです。
加えて、すでにSteamを使いこなしてるヘビーユーザーなら「勝手知ったる」わけですから動きやすいはずです。

-楽しく作り続けたい、自作品に自信がない人

パブリッシャーに持ち込んで即契約となればいいんですが、断られたり、返事を延々待ち続けたりするケースもあります。
パブリッシャーを探すことそのものがストレスになったり、よくない評価を受けたことでゲーム作りが頓挫してしまったらつらい。
鋼のメンタルで、どんなことを言われても「このゲームの良さがわからないとはw 雑魚ww」みたいに言える人なら心配ありませんが、そうでないなら心穏やかに作り続けられる道を選ぶのもひとつです。

これ私だけかもしれませんが一つの参考基準として「自作品の改善点を指摘されたとき謝ってしまう人」は本当に持ち込みおすすめじゃないです

-横の繋がりがないor商談経験が希薄な人

平たく言うと「騙されそうな善良な人」です。
こういった人はパブリッシャーを探す以前に、コミュニティや交流会に参加したり、Twitterで個人開発者さんやパブリッシャーをフォローして情報を集め自衛しましょう。
個人開発者を食い物にする薄汚いパブリッシャーは残念ながら存在します。ものすごい割合で売り上げ持ってかれたり、場合によっては支払いすらもらえなかったりするケースもあると聞いてます。
身近にパブリッシュめっちゃ詳しい人とか弁護士さんがいるなら別ですが、そうじゃないなら騙されカモにされかねません。

-ビジネス目的が希薄な人

例えば、ご自身がゲームを作る目的が「ゲームでお金儲けしたい」「ビジネスとして成立させたい」ならパブリッシャーを探した方がよいかも知れません。
しかし「たくさんの人に遊んでもらいたい」「有名になりたい」等なら、単に無料で日英対応にして配布するのも良いかと思います。

-実績がない人

SNS等を運営していれば、フォロワー数やRT数でおよそ作品の人気は掴めると思います。すでに作品がバズっててフォロワー数が多いなら、パブリッシャーも注目するし見つけてもらいやすいでしょう。
オン・オフラインイベントに出展してみるのもいいかも知れません。
こういった実績が全くないなら、仮に作品をパブリッシャー経由で世に出したところで注目を集めるための手数が足りず、そもそも売れない可能性もあるので、まず実績を積み重ね味方を探すのをお勧めします。

なお実績に関しては、当方の作品数、話題性、レビュー数、フォロワー数で過去に3〜4回ほどパブリッシャーさんからアプリ化やコンシューマ化のお声がかかる。といった感じです

-合うパブリッシャーがない(作品の個性)

これは褒め言葉なのですが、おそらく英語化も不可能であろう「ふりかけ⭐︎スペイシー」を取り扱えるパブリッシャーさんは地球上に存在するのでしょうか。
パブリッシャーさんには「一定のテイスト/品質の作品を取り扱う」ところも見受けられます。相性が良さそうなパブリッシャーが見つからない場合は、諦めることも選択肢に入れましょう。

他にも思いついたら追記します。あくまで一個人開発者の感想ですので、ご参考までに。


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