これから握力トレーニングを始める人へ
前回は握力の要素について書いたので、今回はそれぞれの要素ごとの大まかな鍛え方を書いていきます。
細かなセット数や具体的なメニューについては今回は書きませんので、これから握力を鍛えていこうかなと考えている人向けの基礎的な知識という内容になります。
まず最初に言いたいのが、
「握力を強くしたいからダンベルでトレーニングをして前腕を鍛えよう!」
これは100%間違っているとは言わないけど、私の考えからすればかなり効率の悪いトレーニングです。
指を曲げたり伸ばしたりする動きには、確かに前腕の筋群が大きく関わっています。以前の私のように、人より握力が弱い方が人並み程度に成長する分にはそれでも十分な気はします。
しかし、リストカールをやり込んで前腕が太くなっても、それはリストカールを扱う重量が増えていくだけで握力が劇的に成長するわけではないのです。
前腕を鍛えるのが全て無駄だということではありません。動員される筋肉の量が増えることや腱を鍛えることは握力向上の土台にはなってくると思います。
しかし、握力を鍛えたいのであれば、握力を鍛えるというその目的の動きに沿った反復や負荷が必要だということが私の考えです。
クラッシュ力
握力計での数値を上げたい人が重点的に鍛えるべき要素はクラッシュ力です。
クラッシュ力を鍛えるには、
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