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「PR投稿」の依頼が来た時に、インフルエンサー側が考えるコト~引き受けるか決める基準と不安要素~

こんにちは。
ぼくは韓国系の動画を主に上げている、チャンネル登録者4.3万人のYouTuberです。
YouTube、TikTok、Instagram、Twitter、の合計フォロワー数は、10万人を超えました。(2020年1月15日現在)

フォロワー数

昨今、インフルエンサーマーケティングの重要性が謳われており、「#PR」がついた投稿や、Instagramストーリーズを活用した「アフィリエイト」投稿を多く見るようになりました。

「フォロワーが多い」という理由で、一般の学生がキャスティングされ、PR投稿を行っているケースも多く見受けます。
そうした右往左往の中で、定期的に問題が起きるのもPR投稿ですので、生活者から批判を浴びないよう企業側も、代理店側も気をつけるようになっていますが、ことインフルエンサー側は、何を感じ、何を考え、何に気をつけて投稿しているのか…。
今回は、ぼくが知りうる範囲のことを書いていきたいと思います。

重要なのは依頼メール

インフルエンサーが、その企業を知るキッカケになる「依頼メール」からすべてが始まります。

今まで見たことも聞いたこともない企業から急にメールやDMが送られてくるのです。
※会社のホームページのURLが貼っていないと、同じ名前の企業がいくつかあって、自分で探すのが大変なので、必ずURLは貼りましょう。

インフルエンサー側も、エクセルで上からコピペして送っているんだろうなぁということは分かっているので、なぜ自分に依頼してきたのかという「固有性」を示されると嬉しいです。

YouTubeであれば、「あの動画が良かったです!」という一文があると、(このメールを送るために見たんだろうなぁとは思いつつも、)企業や、担当者に対して好感度が上がります。
また、「見てくださってありがとうございます!」というように、こちら側からも返事がしやすいです。

ですが、たまに、エクセルでの処理によって発生したミスなのか…
「冒頭と途中で、名前が違う」依頼メールを受け取ることも数回あります。

ただ、間違えて記載されている方を見ると、自分がどこのジャンルに入れられているのかが分かるので、面白くもあります。
「韓国系のジャンル」で自分をアサインしたいんだなぁ、「コスメに詳しい男子」というジャンルでオファーされているんだなぁ、といったように。

ぼくは、そこに間違えて記載されたYouTuberの動画は必ず見て、ベンチマークにしたり、参考にしたりしています。

インフルエンサーが引き受けるかどうかを決める基準

ぼくレベルのインフルエンサーでも月に3件くらいは(大変ありがたいことに…!)依頼を受けます。その中でもどのように実施の可否を決めているのかを書いていきます。

① 金額
もちろん、金額面で引き受けるかどうかを決める方は未だに多いです。
ただ、高ければ良いわけでもなく、商品を提供してもらえるなら無料でやってくれるパターンもありますし、Amazonカード500円分などで引き受けている方もいます。

② 自分との相性
最も重要視するのは自身と商品の「相性」でしょう。
自分がこの商品を取り上げる必然性を生み出すために、後付けの説明文をたくさんするYouTuberもいますよね。

「#PR投稿」はいけないものだ!という思い込みは生活者だけでなく、インフルエンサー側も持っています。
自分が普段から好きなブランドか、好きな系統かという点はもちろんのこと、自分が紹介しても「不自然ではないか」という“他社視点”で見ている方も多いです。

③ 他のインフルエンサーがやっていないか
他の人も投稿している案件は(実際は違くとも)アフィリエイトとして見られるので、多くのインフルエンサーが#PRをしている商品は避けている方も居ます。
もちろん、アフィリエイト自体が悪いわけではないのですが、若い子達の中(とくにコスメ系YouTuber界隈など)では、#PRでも、とりわけアフィリエイトに対して「あれは、嘘つきだ」というかなり敏感な反応を示します。

インフルエンサー側の不安

インフルエンサー側もお金をいただいて投稿をしている以上、「PR投稿が伸びなかったら、どうしよう」という不安は抱えています。

その結果、良かれと思って、投稿への誘導をかけるために、代理店や企業の確認を通さずにツイートやInstagramストーリーに投稿をして、そこでの文章が薬事法ガン無視なんてことは多々あります。

個人的に好きな#PRの示し方

インフルエンサーごとに売上の効果測定をしやすくするために、それぞれにクポーンコードを発行する場合も多いのですが、
その際にぼくも真似したい言い方がありました。下記は、某YouTuberの方が言っていたのですが、個人的には好きです。企業の皆様的にはどうなのでしょう…

「みなさんがどんだけ買っても、私には一銭も入ってきませんので、ぜひ私の名前を利用して、じゃんじゃんお得にお買い物しちゃってね~」(意訳)

これはアフィリエイトではない。本当に良いと思っているから紹介したよ。みんながお得できるよ。でも私の名前を使うことで私の人気も企業に伝えられるよ!
ということが端的に伝えられていいなぁと思いました。

最後に

YouTubeの広告は見ずに、ひたすらスキップボタンを連打する人。
ADブロックを利用して、そもそも自分の画面に広告が出ない様にしている人。
テレビはTwitterで流れてきた動画でのみ見る人。

そうやって、どんどん広告やテレビCMが遠ざけられていく今の時代において、
インフルエンサーだけが、フォロワーに対して、強制視聴をできる最強の広告のようにも感じます。
もちろん、テレビCMほどリーチは取れませんが、インフルエンサーとの関連性が高い商材であれば、最終的な購入までの歩留まりは高くいけるのがインフルエンサーの強みです。

ぼくもこれから、商品を紹介だけのではなく、
なにか“おもしろい施策”ができればいいなぁと考え、毎日様々な企業さまとご一緒してクリエイティブに励んでおります。

広告が嫌われていく中で、インフルエンサーは希望となるのか…
楽しみです。
がんばります。 お仕事待っています!笑

ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。

#インフルエンサー  
#YouTuber
#インフルエンサーマーケティング

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