ドラマ日記『鎌倉殿の13人』&『マイファミリー』&『よだれもん家族』

鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)に学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の第14話。

木曽義仲(青木崇高さん)は、平家の追討軍を撃退して上洛。敗れた平宗盛(小泉孝太郎さん)は、三種の神器とともに都を落ち延びる。義仲の活躍に焦る頼朝。

義仲の登場で平家と源氏の形勢逆転。とはいえ、自分が平家を滅ぼさねば意味がないと思っている頼朝。後白河法皇(西田敏行さん)と義仲が対立したことに乗じて、弟・義経(菅田将暉さん)を大将にして軍を送る展開に。平時はクレイジーな義経も、戦場では活き活きとその能力を発揮しそう。

一方、義仲の息子で、人質として鎌倉に来た義高(市川染五郎さん)と、その婚約者となった大姫(落井実結子さん)、そして宗盛に「もっとよい所」と連れ出された安徳天皇(相澤智咲さん)に死亡フラグ。落井さんは『少年寅次郎』のさくら役の人気子役。可愛いだけに、悲劇性が増しますね。

さらに、鎌倉では御家人たちの謀反計画が謀られていて。この年、上総広常(佐藤浩市さん)が殺されているので、史実からだいぶ膨らませたフィクションが次回ということになるのかな。

小学生の娘を誘拐されたゲーム会社社長の鳴沢温人(二宮和也さん)が、娘を取り戻すため、警察を排除し、妻・未知留(多部未華子さん)と力を合わせ誘拐犯と戦っていく、ノンストップファミリーエンターテイメント『マイファミリー』の初回。

鳴沢温人は鎌倉に家を構え、妻の未知留、娘の友果(大島美優さん)と3人で暮らしていた。ある日、帰宅した温人のもとに、日常を一変させる1本の電話がかかってくる。友果さんを誘拐した――。身代金の要求額は5億円。すぐに神奈川県警に誘拐事件の捜査本部が設置される。

タイトルとは裏腹に、冒頭から友果が温人の映像を見ながら「キショ(気色悪い)」と呟くなど、世間向けとは違う、良好ではない家族関係と、後の誘拐事件の自作自演フラグ(あるいはミスリード)。

仮面&険悪な夫婦仲、会社の経営危機、有無を言わせぬ誘拐犯の3重苦の中、テンポはいいけれど気分が重い前半。いきなりキャッシュで5億円を用意、約50キロの札束を持って走る、駆け上がるなど設定の無理は、時に片目をつぶる主義(笑)。

放送1時間当り前までは、ありがちな誘拐劇ストーリーでしたが、警察排除で犯人側との再交渉する展開からが、この作品の目新しさ。誘拐事件を経て、娘&妻という家族とやっと向き合うことになる、家族再生の物語でもあるのですね。にしても、日曜劇場はすぐ時間延長する悪いクセ。

どこにでもありそうな団地に住む「お取り寄せ」が大好きな一家が、お取り寄せを通じて日々巻き起こる、クスッと笑えるお話を繰り広げるシチュエーションコメディ『よだれもん家族』の初回。

ある事でマウンティングする居候…そこに現れた北九州のソウルフードとは?▽袋麺×おじさん達の逆襲!?

啓太(大竹一樹さん)、絵理子(宮澤エマさん)、そら(長谷川百々花さん)の3人家族の部屋に、絵理子の兄・元(松尾諭さん)が無職となり、転がり込んでいる設定。グルメドラマというよりは、小コメディ寄り。

初回は、北九州市のソウルフードと称されることもある「シロヤ」のサニーパンと、オホーツクの塩ラーメンがストーリに絡ませながら紹介されました。宮澤さんは『鎌倉殿の13人』と掛け持ち。




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