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ドラマ日記『不適切にもほどがある!』(第6話)

中学の体育教師で、野球部顧問の小川市郎(阿部サダヲさん)が、1986年から2024年の現代へタイムスリップ。昭和のダメおやじの「不適切」発言が、令和の停滞した空気をかき回す意識低い系タイムスリップコメディ『不適切にもほどがある!(#ふてほど)』の第6話。

EBSテレビでカウンセラーを続けている市郎のもとに、渚(仲里依紗さん)が同期の羽村由貴(ファーストサマーウイカさん)を連れてやってきた。憧れの大物脚本家・エモケンこと江面賢太郎(池田成志さん)とドラマを作ることになった羽村だが、その打ち合わせでの出来事に悩んでいるという。

前回、自分と娘・純子(河合優実さん)が1995年に亡くなることを知った市郎。顔に出る性格なので、過去に戻ることを躊躇していましたが、秋津(磯村勇斗さん)の後押しもあり、元の時代へ。

スケバン仲間といた純子に、未来の夫・犬島ゆずる(古田新太さん)が仕立たオーダーメイドスーツ姿を見せると、「いいんじゃない」と純子。思わずハグする市郎。ついでにスケバン仲間もハグし、さらにサカエ(吉田羊さん)にまで抱き着こうとして拒否られ(笑)。

小川家と向坂家、それにムッチ先輩(磯村勇斗さん)を加えたすき焼きシーンでは、再び三原じゅん子(三原順子)ネタ「あばずれの祖先・山田麗子だよ?」が登場。

宮藤官九郎さんは朝ドラ『あまちゃん』でも、グレたユイ(橋本愛さん)に春子(小泉今日子さん)が、「あばずれの食い物だよ」とナポリタンを提供。今回のラストシーン含め、ナポリタンが本作に度々出てくるのは、『あまちゃん』オマージュ。

サカエにだけ自分と純子の運命を打ち明けていた市郎でしたが、ムッチ先輩が実は聞いていての件も面白かったですが、実は純子にも聞こえていて、知らないふりをしている説もあるようです。

今回のミュージカルシーンでは、純子が自分が「17歳」であることを歌っていましたが、これは恐らくは南沙織さんの曲「17歳」オマージュ。原曲には「私は今、生きている」という歌詞があることからも、純子知っている説ありそう。

それを踏まえて、渚と純子のラストシーン「カッコいいね。バリバリ働いて。尊敬しちゃう」「純子ちゃん、子供好き?」「うん、大好き!」を見ると、さらに切なさが。

金曜ドラマは全10話が多いですし、3月の残りの金曜日からいっても、あと4回でしょう。タイムスリップ設定自体は緩く作ってあるので、どんな結末でもありでしょうが、今のところ純子を何らかの形で救いながら、市郎だけが死ぬ映画『アルマゲドン』的展開を予想。

余談:板東英二さんの名前も久しぶりに聞きました。ゆで卵好きなオジサンとしても有名でしたね。俳優としては、高倉健さん主演の『あ・うん』がお勧め。娘時代の富田靖子さんが実にいい。


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