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ドラマ日記 『春になったら』(最終回)

3か月後に結婚する娘・瞳(奈緒さん)と、3か月後にこの世を去る父・雅彦(木梨憲武さん)が、「結婚までにやりたいことリスト」と「死ぬまでにやりたいことリスト」を実現していく3か月間を描いた、笑って泣けるハートフル・ホームドラマ『春になったら』の最終回。

3月25日。瞳と一馬(濱田岳さん)の結婚式当日、椎名家には朝からまき(筒井真理子さん)と阿波野(光石研さん)がやって来て、雅彦が新婦の父として瞳の隣に立てるよう、万全のサポート体制を整える。

大方の予想通り、結婚式と生前葬が一緒になった「旅立ちの式」が描かれた最終回。まずは、自宅前の道をバージンロードに見立て、瞳と一馬が誓い合う結婚式。

その後、一行は公民館へ移動。そこには、皆が徹夜で作ったという瞳と雅彦を中心にした思い出の写真展。懐かしそうに眺めながら、思い出を語り合う父娘。

そして、ホールの扉を開くと、そこには宴の用意がしてあり、雅彦が「葬式に呼んでほしい人のリスト」の人たちが集まってくれていて。前回「全員に会っておけばよかった」と後悔を口にしていた雅彦だけに、生前に感謝の言葉を伝えることができてよかったなあ。

さらにサプライズで登場したのが、リストに名前のあったケイト・ベネット(オリビア・バレールさん)。実は雅彦と亡妻・佳乃(森カンナさん)の思い出の路上シンガーで、この日のために来日し、『I know I'm Happy』を披露。歌声も歌詞も最高でした。

雅彦の願い通り、笑顔の絶えない賑やかな式となりましたが、最後は雅彦のスピーチ。「最高の人生でした」という言葉は本音ではあるのでしょうが、周囲の人間の悲しみを和らげるための配慮かも知れません。

雅彦の死は直接は描かれず、葬儀を終えた瞳は、まきに託されていた雅彦の「エンディング(遺言)ノート」と「瞳の生まれた日」と題したDVDを渡されます。

前者には「全部伝えた!」と雅彦のやり切った感。後者には佳乃が出産する様子が映っているものの、雅彦は見切れ、瞳は全く映っておらず、瞳は泣き笑い。

その後、残された者たちの日々と変化が描かれ、最後は再び生前の雅彦と瞳の元気な姿とやり取りが映し出され終わりました。お涙頂戴系に陥ることなく、春風のような爽やかで暖かな感動に包まれたエンドでした。

花の下には風吹くばかり

予断:4月からの朝ドラ『虎に翼』の番宣として、29日に『夜だけど朝ドラ名場面スペシャル~ウル!キュン!ロス!一気に見せます!!!~』が放送されました。『あまちゃん』ほか、朝ドラファンには楽しい映像が満載でした。


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