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俳優ノート『谷原章介さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、フジテレビ『とくダネ!』の後番組『めざまし8』で、メインキャスターを務めることになった谷原章介さん。

俳優出身のMCといえば、かつては関口宏さんが有名でしたが、現在は谷原さんの独壇場。人気番組『王様のブランチ』でMCを10年務めた後、長寿番組『パネルクイズ アタック25』の三代目司会者に抜擢。NHKの歌番組『うたコン』も担当しているほか、天皇即位の式典でも司会に起用されました。

物腰柔らかな谷原さんですが、俳優としては紆余曲折あったと思います。『MEN'S NON-NO』の専属モデルからスタートし、後にドラマ版が大ヒットする映画版『花より男子』(1995年)で俳優デビュー。ドラマでは松本潤さんが演じた道明寺司役でした。

とはいえ、当時は竹野内豊さんなど、モデルから俳優に転じたイケメン系が少なくなく、二枚目だけどちょっと嫌味なキャラに路線変更。『僕の生きる道』(2003年)から『プライド』(2004年)あたりはそうかな。

『プライド』で谷原さんが演じたのは、ヒロイン(竹内結子さん)の遠距離恋愛の相手で、主人公(木村拓哉さん)と三角関係になるDV彼氏役。今見ると、隔世の感。

イケメンキャラを逆手にとって、コミカル路線にふってきたのが映画『ハンサム★スーツ』(2008年)。構成作家としても知られる鈴木おさむさんの同名小説が原作で、谷原さんと塚地武雅(ドランクドラゴン)のW主演。

着るだけでハンサムになれるスーツを手にしたブサイク男(塚地さん)が、スーパーモデル(谷原さん)に変身し、大騒動を繰り広げるコメディ。なかなかの出来で、ヒロイン役の北川景子さんも初々しい。

実生活では、6人の子どもを持つ父親の谷原さんですが、ゲイ(バイ)役も多いですね。『ラブ♥シャッフル』(2009年)、『シェアハウスの恋人』(2013年)、『黒い画集〜証言〜』(2020年)、『チョコレートドーナツ』(2020年)など。

中でもNHK「よるドラ枠」で放送された『腐女子、うっかりゲイに告る。』(2019年)は、金子大地さん演じる男子高校生とのラブシーンが、なかなか生々しくていいです。傑作。

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