『エルピス-希望、あるいは災い―』(第7話)
エースの座から転落した女子アナ・浅川恵那(長澤まさみさん)と、彼女に共鳴した仲間たちが、連続殺人で死刑が確定した男・松本良夫(片岡正二郎さん)の冤罪事件を追う中で、自分の価値を取り戻していく社会派エンターテイメント『エルピス-希望、あるいは災い―』の第7話。
副総理大臣の大門雄二(山路和弘さん)が八飛市出身だと気づいた恵那は、新聞記者の笹岡まゆみ(池津祥子さん)に大門の身辺調査を依頼。かつての斎藤(鈴木亮平さん)の言動から、警察に対し絶大な力を持っていた大門が、事件に何らかの形で関与しているのではないかと考えたのだ。
佐々岡がいう「権力者だって、聞ける無理と聞けない無理があって、バランス見ながら判断する」というのはまさにその通りでしょうね。
連続殺人事件の捜査に、当時警察庁長官だった大門が圧力をかけたとすれば、かなりリスキーな無理筋の依頼。自身の身内か、かなりの有力支持者の関係者が想像され。
引き続き真相を追う拓朗(眞栄田郷敦さん)は、八飛市で大きな力を持つ本城建託社長・本城総一郎と大門が幼なじみと知り。その長男で所在不明な男こそ、第3話に登場した謎の男・本城彰(永山瑛太さん)と判明。
さらに、拓朗は金銭と引き換えに警部補の平川(安井順平さん)から、松本は無実であり、上層部から圧力がかかったという証言を得ることに成功。「マジくそっすね」という拓朗に、平川は腐敗した警察組織を「毒の回った頭で走り続ける死にぞこない」と(笑)。脚本の渡辺あやさん、いいなあ。
退官の置き土産に、DNA再鑑定を命じた裁判官や、50万円もらったとはいえ、捜査の真相を話し、資料を提供した平川など、腐敗しきった組織にもいくらかは良心が残っている人も(平川のUSBは罠の可能性も)。
余談①昨日の『土曜スタジオパーク』ゲストは、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で、安子(上白石萌音さん)を米国へ連れて行ったロバート役の村雨辰剛さん。ギャグが言えない、真面目なサムライでした。
余談②ドラマ『silent』関連番組『トークィーンズ』。湊斗役の鈴鹿央士さんゲスト回後編。今回も楽しかったです。