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ドラマ日記『家政夫のミタゾノ6』(初回)& 『大奥 season2』(第2話)

女装した大柄な家政夫・三田園薫(松岡昌宏さん)が、派遣された家庭・家族の内情を覗き見し、そこに巣食う“根深い汚れ”までもスッキリと落としていく、痛快“覗き見”ヒューマンドラマ『家政夫のミタゾノ 第6シリーズ』の初回。

とある高級タワーマンションの一室。夫・前田則之(本多力さん)から「出かけるときはメッセージを」「GPSはオンにして」と、注文をつけられる妻・翠(松本まりかさん)。うんざりしつつも笑顔で聞き流す翠だが、則之が出かけた途端、真顔に。

深夜帯で放送され人気だった本作が、満を持して夜9時台に引っ越して始まった第6シリーズ。前クール『ハヤブサ消防団』でも、田舎暮らしの面倒くささが描かれましたが、今回はさらに酷く、少々悪意ある誇張にも感じますが、これがミタゾノらしさでもあります。

翠はモラハラ夫から逃げ出して、田舎でカフェを開く悲劇の妻かと見せかけて、実は既婚を偽り若い男・後藤礼二(細田善彦さん)と婚約。しかし、この後藤もまた、督促付きの古民家を翠に押し付けようとした詐欺師。

さらに、口やかましい自治会長・上岡忠雄(蛍雪次朗さん)は長年自治会費を横領し、密かに東京暮らし。翠が家に戻るとモラハラ夫の則之は女と浮気、と登場人物全員がダメダメというオチ。

吉宗の遺志を継ぎ、若き医師たちが「赤面疱瘡」撲滅に向けて立ち上がるその後の物語から、女将軍をはじめとした幕府の人々が、江戸無血開城のために奔走した幕末・大政奉還の物語までを描く『大奥 season2』の第2話。

青沼(村雨辰剛さん)の蘭学講義は、伊兵衛(岡本圭人さん)や家治の御台・五十宮も加わり賑わいを見せる。ある日、意次(松下奈緒さん)が源内(鈴木杏さん)を連れ立って講義部屋を訪れ、その真の目的は「赤面疱瘡の解明」と伝えられる。

吉宗の孫・田安定信(松平定信)を演じる安達祐実さんが、迫力の切れ芸をみせた今回。老中となった意次と激しくぶつかり、そこに源内が火に油を注ぐという(笑)。そして、暗躍するこれまた吉宗の孫・一橋治済(仲間由紀恵さん)。

赤面疱瘡予防のためのワクチン的なものを思いついた源内。褒美が欲しいと意次に口吸い(キス)をおねだり。意次もあっさり受け入れてくれて。幸せの絶頂だった源内でしたが、何者かの指図で、男たちに襲われ…。

しばらく顔を見せなかったものの、再び大奥に現れた源内。密かに青沼に謎の病に罹ったことを打ち明け…。次回はさらなる悲劇が待ち受けているようです。


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