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モネパパを思い出す田良島の名言…今週の『ちむどんどん』

復帰前の沖縄で、4人兄妹の次女として生まれ育ち、復帰とともに、東京で働き始めるヒロイン・比嘉暢子(稲垣来泉さん→黒島結菜さん)が、やがて沖縄料理の店を開くことになる朝ドラ『ちむどんどん』の第10週「あの日、イカスミジューシー」。

暢子が働くレストランの料理長の二ツ橋(高嶋政伸さん)が、店を辞めるかも知れないとオーナーの房子(原田美枝子さん)に告げた月曜日。案外あっさりとしていて、引き留めないオーナー。

一方、暢子の母・優子(仲間由紀恵さん)は、体調不良が続く歌子(上白石萌歌さん)を、東京の病院で検査してもらうことを決意。『あさイチ』で「1回大きな病院に行った方がいい」と大吉さんが話していた通りの展開に。賢秀(竜星涼さん)にお金を貸している場合ではなかったな。

二ツ橋が暢子の下宿先でもある居酒屋「あまゆ」に泥酔状態で現れた火曜日。店にいた三郎(片岡鶴太郎さん)に、「あんたさえいなければ…」と殴りかかり。

病欠が多く、会社を退職することになった歌子。最後の挨拶で、好意を抱きかけていた同僚の花城(細田善彦さん)から花束をもらい喜ぶのですが、直後にその花城が、経理の伊志嶺梨佳(南野巴那さん)と結婚すると報告し…。病気・退職・失恋?と三重苦な歌子。

優子と歌子が上京してきた水曜日。「あまゆ」で歓迎会が開かれるも、幼い頃から想い続けてきた智(前田公輝さん)らと仲良さげで、活き活きとしている暢子をみて部屋に籠ってしまう歌子。

部屋で暢子と二人きりになった歌子は、「仕事も恋愛も結婚も、何もできないまま死んでいくと思う」と思いを吐露。朝ドラ名物の立ち聞きする優子という構図。姉と妹による恋愛感情のもつれといえば、『おかえりモネ』でも似たようなことがありましたね。闇落ちしたミーちゃん

二ツ橋が退職に備えた引継ぎで、暢子と漁港に出かけた木曜日。後輩の話として、自分が房子にプロポーズして断られたことを告白。房子にはかつて結婚するはずだった男性がいて、それが三郎だったと判明。事情を知る田良島(山中崇さん)が暢子に語った言葉が今週の名言。

世の中は不公平で、理不尽なことがたくさんある。頑張れば必ずハッピーエンドになる、わけでもない。頑張っても、頑張っても、どうにもならないことがあるのが人生。だけどね、明日はきっといい日になると思うことが大事。

一方、検査の結果が判明した歌子でしたが、頻繁に発熱する病状は、当時の医学では原因がわからないという玉虫色な結末。この日の『あさイチ』ゲストは鶴太郎さんで、懐かしい芸を披露してくれました。

「死んでしまった方がいい」と歌子が闇落ちしそうになった金曜日。優子は『ごくせん』ヤンクミの目になり、平手打ちしようとしますが思い止まり、田良島の言葉に近いことを言いました。

みんな上手くいかないことがある。どうしようもないこともある。それでも、幸せになることを諦めないで生きていかないと、いけないわけ。そうしたら必ず、生きていてよかったって思える時が来る。

ふと、『おかえりモネ』のモネパパことコージー(内田聖陽さん)の言葉を思い出しました。

娘たちだけじゃないな。子供たち全員に言ってやりたい。どうなるかわからない世の中、お前たちの未来は明るいんだって。決して悪くなる一方じゃないって、俺は信じてえ。言い続けてやりてえ。

今週も粗さのあるご都合主義的な脚本&演出ではありましたが、ニーニーの出番が少なかったので、比較的落ち着いて見られました。原田美枝子さん、片岡鶴太郎さん、山中崇さんら名優たちの見せ場が多かったこともあるのでしょう。



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