ドラマ日記『日曜の夜ぐらいは…』(第8話)&『だが、情熱はある』(第11話)
母と二人暮らしの岸田サチ(清野菜名さん)、タクシー運転手の野田翔子(岸井ゆきのさん)、祖母と二人暮らしの孫娘・樋口若葉(生見愛瑠さん)の3人が運命的に出会い、友情を育むことから始まる、笑いあり恋愛要素ありのセリフ量多めの会話劇『日曜の夜ぐらいは…』の第8話。
バイト先の急な人員不足を、一人でカバーするサチは連日大忙し。そんなある日、翔子、若葉をはじめ、カフェ「サンデイズ」に関わるメンバーが、サチの声掛けで岸田家に招集される。
あれだけ後ろ向きだったサチが、岸田家に集った人たち一人一人に、温かで前向きなメッセージを送った今回。めちゃめちゃ皆のことをよく見ているサチ。鋭すぎる観察眼は、もはや神の視点(=脚本家=岡田惠和さん)。
若葉に対して伝えた「嫌な過去は、なかったことにはならないんだと思うんだ。わぶちゃんが幸せになることが復讐だよね。毎日楽しいなって思えることが、一番の復讐」が今週の名言。
岡田さんが脚本を務めた映画『阪急電車 片道15分の奇跡』。主人公(中谷美紀さん)は後輩女子(安めぐみさん)と浮気し、婚約破棄した元カレ(鈴木亮平さん)に復讐するため、二人の結婚式に白いドレス姿で乗り込むのですが…そんな彼女に電車の中で「よかったら話してみない?」と声をかける老女役が宮本信子さん。
吹っ切れた主人公が、最後に小学生の女の子(芦田愛菜さん)に宣言したセリフが「絶対に幸せになるわよ、私は」。『日曜の夜ぐらいは』と『阪急電車』、どこか似ているんですよね。
オードリー若林正恭さんと南海キャンディーズ山里亮太さんの面白すぎる人生をドラマ化。 嫉妬、劣等感、自意識過剰に人見知り…。そんな負の感情を燃料にしてきたふたりの笑いと涙、切なくて、そして勇気が出る実話『だが、情熱はある』の第11話。
2010年、オードリー・若林(髙橋海人さん)と南海キャンディーズ・山里(森本慎太郎さん)は、新たな仕事に挑戦する。山里は深夜ラジオのパーソナリティーに抜擢され、ようやく自分の思いを吐き出せる場所を得る。片や若林は雑誌でエッセイの連載をスタート、執筆に精を出す。
前半はオードリーや南海キャンディーズファンでないと知らないようなエピソードが多かったですが、 売れてからのエピソードはある程度知っていて。静ちゃんがボクシングにのめり込み、オリンピックを目指した今回の話がそれ。
五輪出場はなりませんでしたが、何かを本気で目指したことで、昔からお笑いに本気だった山里の気持ちを理解した静ちゃん。「山ちゃんみたいに頑張りたいから。お笑い頑張りたいです」と、「M-1」に再出場することに。結果は残念でしたが、長く続いた最悪の関係は解消へと向かいました。
一方、若林に訪れた身近な三人の死。特に、長い間仲が悪かった父(光石研さん)との晩年の関り方が良かったですね。「親父はさあ、今幸せ?」「今は死にたくないって思うくらい、幸せかな」の件が泣かせました。
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