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ドラマ日記『TOKYO MER』(第7話)&『青天を衝け』(第24話)

救命救急チーム“TOKYO MER”の活躍を描く、ヒューマンドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』第7話。前回、東京五輪閉会式と重なり、視聴率が一桁に落ちた同作でしたが、今回は15・0%とV字回復。

外国人労働者が原因不明の症状を訴え、出動するMER。傷病者を搬送しようとする喜多見(鈴木亮平さん)だったが、そこに黒づくめの女(稲森いずみさん)が現れ、患者の身柄を拘束してしまう。この事件の背景には、驚くべき秘密が…そしてそれは喜多見の「空白の1年」にも繋がっていた!

不法就労の外国人問題が描かれた今回。看護師のホアン役に、『MIU404』第5話で留学生を演じたフォンチーを起用したのは、この回のためなのでしょう。「ほんとは日本人、みんな優しい、みんないい人たち」という彼女の言葉は、入管のスリランカ人女性死亡の件からすると、皮肉にも聞こえ。

不法就労を隠していた社長役の春海四方さんは、『アンナチュラル』第4話では改心した工場長役でしたが、今回は反省なし。公安課長役の稲森いずみさんには、今だ『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』の残像が(笑)。テロリスト役で城田優さんが登場。終盤、面白くなってきました。

次は、“日本資本主義の父”と呼ばれる、渋沢栄一(吉沢亮さん)の激動の人生を描く、大河ドラマ第60作『青天を衝け』の第24話。五輪で中断していた放送が再開、パリ編終了。

パリの栄一(篤太夫)は、証券取引所などを巡り、発見の連続に胸が高鳴る。しかし、突然、幕府から政権を返上したという知らせが届き、一行は戸惑う。一方、日本では、成一郎(高良健吾さん)、惇忠(田辺誠一さん)、平九郎(岡田健史さん)が、新政府軍と戦っていた。

パリで大政奉還を知った栄一たちの戸惑いとその後の対応を中心に描かれた今回。日本の様子は書状で少しづつ知らされるという演出が、現代とは違う情報環境に置かれた当時の一行のもどかしさを際立たせました。

平九郎(岡田健史さん)と土方歳三(町田啓太さん)には死亡フラグ。お千代(橋本愛)の「あさましい」発言は、栄一の妾フラグなのかな。脚本家の大森美香さんは、朝ドラ『あさが来た』では、新次郎(玉木宏さん)の妾問題(清原果耶さん)を未遂に終わらせただけに、今回はどうするか。


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