見出し画像

女優ノート『岸本加世子さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『あのときキスしておけば』に出演する岸本加世子さん。

画像1

斬新なホームドラマとして人気を博した『ムー』(1977年)で女優デビューした岸本さん。舞台となる足袋屋の住込お手伝いさん役で、後に富士フイルムのCMで名コンビぶりを見せた、樹木希林さんともこの時からのつきあい。続編『ムー一族』(1978年)も作られた名作。

『時間ですよ』などを作り上げた、TVドラマ界の巨匠・久世光彦が手掛けた名作コメディドラマ。東京・築地にほど近い足袋の老舗「うさぎ屋」を舞台に、一家と周囲の人々が繰り広げる。当時人気絶頂の郷ひろみと、樹木希林との初コンビ「お化けのロック」が大ヒット。

画像2

バブル期にはフジテレビの「業界ドラマ」「トレンディードラマ」にも出演していた岸本さん。『ニューヨーク恋物語』(1988年)は全編NYロケという、今では考えられない贅沢さ。最終回、主人公(田村正和さん)が、自室のテラスで、岸本さんの髪を洗う“ラブシーン”が話題に。みんな若い!

日本で失恋してニューヨークにやってきた女性(岸本さん)が、同じ日本人の影のある男性(田村さん)と恋におちる…。大都会・ニューヨークで懸命に暮らす、日本人の男女8人の人間模様を描く都会派ラブストーリー。

画像3

北野武監督作品の常連でもある岸本さん。共演は映画よりもっと古く、『刑事ヨロシク』(1982年)からかな。映画は、ベネチア国際映画祭最高賞の『HANA-BI』(1998年)が有名ですが、『菊次郎の夏』(1999年)を最後に挙げておきましょう。本作でも、ビートたけしさんの妻役でした。

中年男と少年のひと夏の冒険を描いた、笑いあり涙ありのロードムービー。祖母と暮らす小学3年生の正男(関口雄介さん)は、夏休みを利用して親に会いに行こうとする。それを心配した近所のおばさん(岸本さん)は、無職の旦那・菊次郎(たけしさん)に一緒に付いて行くよう命令し…。


この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?