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ドラマ日記『どうする家康』(最終回)&『セクシー田中さん』(第9話)

今川家の人質としてひっそり生涯を終えると思っていた元康(後の徳川家康=松本潤さん)が、個性派だらけの家臣団の助けを借りながら、乱世に飛び込んでいく、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテイメント『どうする家康』の最終回「神の君へ」。

家康は豊臣との決戦に踏み切り、乱世を終える覚悟で自ら前線に立った。家康の首をめがけ、真田信繁(日向亘さん)らは攻め込む。徳川優勢で進む中、千姫(原菜乃華さん)は茶々(北川景子さん)と秀頼(作間龍斗さん)の助命を訴えた。だが、家康が下した決断は非情なものだった。

序盤は「BL大河」と揶揄され、以降も「歴史改変」が酷いといわれ、最終回が終わると「大河歴代ワースト2位」視聴率と記事にされた一年間の大河の旅が終わりました。最終回を見て思ったのは、これは「趣向大河」であったなと。脚本も演出も俳優陣も、序盤から「趣向」を追求した作品だったなと。

豊臣を滅ぼした後の後半。老いた家康の前に、亡くなった正室・瀬名(有村架純さん)と長男・信康(細田佳央太さん)が現れという夢=幻覚?「趣向」。自分が成してきたことを「ただの人殺しじゃ」と自虐する家康。

時代は遡り、幼き松平信康(寺嶋眞秀さん)と五徳(松岡夏輝さん)の祝言の日のエピソードには、家康よりも先に亡くなった家臣団オールスターズ登場「趣向」。家康は「わしは、幸せ者じゃな」と涙。そして、全員による最後の「えびすくい」というまさかの「趣向」芸。

ラストは瀬名と家康二人。家康が「わしが成したいのは、今日、この日のような世かもしれんな」と呟くと、背景には現代の高層ビルやタワーが見え。家康が成し遂げた江戸の太平が、現在の東京へとつながることを示す粋な「趣向」でした。

翌日、有村さんと松本さんの後輩・高橋海人さんに熱愛報道。まさか、これも「趣向」ではないでしょうけどね(笑)。

地味で友達も恋人もいないアラフォー、経理部の田中(木南晴夏さん)の裏の顔は、超セクシーなベリーダンサー。その正体を知った同僚の派遣OLの朱里(生見愛瑠さん)。正反対な2人の関係性が化学反応を起こすラブコメディー『セクシー田中さん』の第9話。

一緒にステージに立つ約束をした笙野(毎熊克哉さん)が、お見合いすることを知り、動揺を隠せない田中さん。そんな姿を見た三好(安田顕さん)から、「代わりに俺が出ちゃダメかな?」と誘われる。

笙野はお見合い相手のふみか(朝倉あきさん)と付き合うことになり。文句のつけようのない女性でしたが、ふみかの「寛容で女性に理解があって」の言葉に、それは田中さんの影響だと改めて気づかされた笙野。朝倉さん推しの自分としてはふみかを選んで欲しいものの、恐らくは「当て馬」役。

一方、老人ホームのメークボランティアにやりがいを感じた朱里は、小西(前田公輝さん)からメークブラシをプレゼントされ大喜び、「惚れ直したでしょ?」という小西に、「うん。大好き!」と朱里は答え。改めて交際を切り出した小西にOKを出しました。小西も変わったし、ここは良かったのかなと。

そして、田中さん。三好とキス寸前まで行くのですが、笙野のことが頭を過り、最終的には拒絶。三好さんは全方位外交の人ではあるけれど、いろん女性に手を出しているというような描き方はされていないので、田中さんを後押しするためにワザとやったのかな。

次回、クリスマスイブに最終回。

余談①:女優の萩原みのりさんが、年末一杯で引退を表明されました。ドラマ『表参道高校合唱部!』のメガネっ子キャラで、失恋してしまう役でした。

その後、連ドラ初主演となった『RISKY』(2021年)や『ただ離婚してないだけ』(2021年)での、キレキレの神がかった演技が素晴らしく。松本まりかさんみたいに、どこかのタイミングで大ブレイクするんだろうなと思っていましたが…。残念ですが、彼女の新たな船出に幸多からんことを。

余談②:クリスマスイブということで、過去の関連記事をどうぞ。


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