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最近ハマっているドラマ評論家

2年ほど前に、『署名入り「ドラマ評論家」5人』という記事を書いたことがあります。挙げたのは、木村隆志・鈴木祐司・久保田和馬・木俣冬・吉田潮(敬称略)の5人。今もみなさん活躍中です。

5人の他に最近ハマっているのが、放送コラムニスト&ジャーナリストの高堀冬彦さんのドラマ評。ご本人の経歴はいつも記事の最後に掲載されているので、下記に転載しておきます。なお、Wikipediaにも高堀さんの項目があります。

大学時代は放送局の学生AD。1990年のスポーツニッポン新聞社入社後は放送記者クラブに所属し、文化社会部記者と同専門委員として放送界のニュース全般やドラマレビュー、各局関係者や出演者のインタビューを書く。2010年の退社後は毎日新聞出版社「サンデー毎日」の編集次長などを務め、2019年に独立。

的確な評論というのはもちろん、文体が好きなんですよね。読んでいると、「これは高堀さんだろうな」というのがわかります。固有の文体がある人っていいですねえ。ではまず、『最高の教師』についてはこんな感じ。

TBS「3年B組金八先生」(1979~2011年)など過去の学園ドラマは、生徒が問題を起こしてから教師が解決に向けて奔走した。一方、九条は未来が分かっているので、問題を予防するために走り回る。この初期設定の違いは画期的だった。

もう一ついきましょう。『ハヤブサ消防団』について。

ミステリーと並行して地方暮らしの真実を描いているところも面白い。地方暮らしには一長一短ある。人情は厚く、連帯感も強いが、地域に馴染まない住民は疎外されやすい。煩わしい噂話も都会より多い。地方の美しいところばかり伝えがちなニュースやドキュメンタリーより核心を捉えている。

他にもおすすめの記事がたくさんありますので、いくつか添付しておきます。

余談:『ファミリーヒストリー』草刈正雄さんの回は「神回」というか、「奇跡」みたいな回でした。たしかにボカシている部分はあるのでしょうが、にしてもNHKの調査能力が凄すぎる。


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