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ドラマ日記『日曜の夜ぐらいは…』(初回)&『だが、情熱はある』(4話)

母と二人暮らしの岸田サチ(清野菜名さん)、タクシー運転手を続ける野田翔子(岸井ゆきのさん)、祖母と工場勤務を続ける孫娘・樋口若葉(生見愛瑠さん)の3人が運命的に出会い、友情を育むことから始まる、笑いあり恋愛要素あり、セリフ量多めの会話劇『日曜の夜ぐらいは…』の初回。

人生にやりきれなさを感じながらも、毎日を必死に生きる3人は、あるラジオ番組のバスツアーで運命的な出会いを果たす。そこで翔子と若葉は、日々の憂さを晴らすようにはしゃぎまくるのだが、サチは全く楽しめずにいた…。

前半は三人の鬱屈した日々が描かれるも、丁寧な演出とほぼロケの映像に引き込まれました。ファミレスや古民家など、ロケハンもずいぶん頑張っている印象。その合間にそれぞれのラジオとの向き合い方も入るのですが、サチの場合は母・邦子( 和久井映見さん)がリスナーというところが後半への仕掛け。

邦子の代理で無理やり、ラジオ番組主催のバスツアーに参加したサチ。当初は心を閉ざしていたサチでしたが、市川みね(岡山天音さん)が撮影した3人の写真の自分の笑顔に、感情がこぼれ、泣き出してしまい…「楽しいことがあると、きついのが耐えられなくなる」…サチの置かれた状況・心境がよくわかる今週の名言。

以降、弾けたサチは3人で意気投合。翔子の「ケンタ」タトゥーチラ見せシーンに笑いました。ツアーが終わり、LINEを交換しようと言い出した若葉でしたが、止めておこうとサチ。3人が写った写真も消してしまいました。

脚本の岡田惠和さんって、5割バッターぐらいだと思っているのですが、今回は当たりの予感。4月30日と遅いスタートながら、今期一番の作品なるかも知れません。3人の演技が皆上手いですし、バランスもいい。岸井さんは完全にヤンキーだし(笑)。

岡山天音さん・和久井映見さん・宮本信子さん・やついいちろうさんと、朝ドラ『ひよっこ』色強め。追加キャストで有村架純さんが出たりして!?

オードリー若林正恭さんと南海キャンディーズ山里亮太さんの面白すぎる人生をドラマ化! 嫉妬、劣等感、自意識過剰に人見知り…。そんな負の感情を燃料にしてきたふたりの笑いと涙、切なくて、そして勇気が出る実話『だが、情熱はある』の第4話。

2000年、若林(髙橋海人さん)と山里(森本慎太郎さん)は、あがいていた。山里と和男(清水尋也さん)とのコンビ『足軽エンペラー』の知名度はいまだ皆無。一方の若林は、春日(戸塚純貴さん)と一緒に、ものまねパブで前説の仕事を始めるが、漫才を披露してもヤジを飛ばされるばかりで…。

若林は父・徳義(光石研さん)とは相変わらず仲が悪いけれども、春日との関係は良好で、現在の「オードリー」に至るわけですが、一方の山里はまたもや相方の和男を追い詰め、逆切れされて自転車を投げつけられ、コンビ解散。それでも最後のライブには付き合ってくれた和男。いい奴。

清水さんは、朝ドラ『おかえりモネ』以来、久々にドラマで見ましたが、やはりキレがあります。キャリアも結構長いですが、まだ23歳なんですね。話さない柳沢慎吾さんの使い方もナイス。

余談:昨日の『土スタ』は高知県からの生放送。朝ドラ『らんまん』の神木隆之介さんと志尊淳さんがゲスト。MCに問題がある番組ですが、今回は最高でした。


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