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俳優ノート『井之脇海さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、映画『Arc アーク』(2021年6月25日公開)に出演する井之脇海さん。少数精鋭のユマニテ所属。

子役時代の映画出演第2作『トウキョウソナタ』(2008年)で、早くもキネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞した井之脇さん。映画・ドラマでキャリアを重ねると共に、自ら監督した短編映画『言葉のいらない愛』がカンヌ国際映画祭に正式出品される(2015年)など、作り手側の視点も併せ持つ。

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そんな井之脇さんが成長し、再び注目を集めたのが朝ドラ『ひよっこ』(2017年)。井之脇さんは、ヒロイン・みね子(有村架純さん)が上京し、最初に働いていた向島電機のコーラス部の指導者で、みね子の同僚・幸子(小島藤子さん)の恋人役。綿引(竜星涼さん)との友情関係もほのぼの。

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高度成長期の真っただ中、日本の発展をささえたのは、地方から上京し懸命に働いた名もなき人々だった。この物語のヒロイン・谷田部みね子(有村さん)も、そのひとり。茨城県北西部の村に生まれ、集団就職で上京した“金の卵"ヒロインが、自らの殻を破って成長していく波乱万丈青春期。

大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017年)にも登場した後、さらに知名度を高めたのが『義母と娘のブルース』(2018年)。井之脇さんは、主人公(綾瀬はるかさん)の娘・みゆき(上白石萌音さん)の小学校時代の元クラスメートで、いい感じになる青年役でした。傑作。

父親の良一(竹野内豊さん)と二人で生きてきたみゆき。そんな彼女の前に、キャリアウーマンの亜希子(綾瀬さん)が現れる。彼女は、みゆきの新しい義母になる女性であった…。一生懸命すぎる女性が、母親になるために、ただ一生懸命娘を愛する10年間を描くハートフルドラマ。

『ハルとアオのお弁当箱』(2020年)のジェンダーレス役や、『俺の家の話』(2021年)のレスラー役など、役の幅も広がる井之脇さん。ムードメーカーながら、あるコンプレックスを隠し持つ薬剤師役の『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(2020年)もよかったなあ。

萬津総合病院薬剤部に勤務する薬剤師・葵みどりらは、医師のように頼られず、看護師のように親しまれなくても、“縁の下の力持ち”として患者のために奮闘。病院薬剤師たちのヒューマンドラマ。




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