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女優ノート『真木よう子さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2021年夏ドラマ『ボイスⅡ 110緊急指令室』に出演する真木よう子さん。

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中学卒業後、仲代達矢さん主宰の「無名塾」で2年間を過ごした真木さん。退塾後、一躍注目を集めたのが、映画『パッチギ!』(2005年)の朝鮮学校のスケバン女子高生役。キネマ旬報ベスト・テン日本映画1位に輝く傑作。

敵対する朝鮮高校へサッカーの親善試合を申し込みに行った康介(塩谷瞬さん)は、在日朝鮮人のキョンジャ(沢尻エリカさん)に出会う。彼女に近付こうとギターや朝鮮語を必死で勉強する康介だったが…若者の恋と喧嘩を軸に、日本と朝鮮の深い溝とそれを乗り越える前向きな力を問う青春映画。

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その後も映画出演が続き、『ゆれる』(2006年)、『モテキ』(2011年)、『さよなら渓谷』『そして父になる』(2013年)など名作も多数。日本アカデミー賞では、最優秀主演女優賞(『さよなら渓谷』)と最優秀助演女優賞(『そして父になる』)の2冠を達成。ここでは『ゆれる』をどうぞ。

久しぶりに帰郷した写真家の猛(オダギリジョーさん)は、兄(香川照之さん)と幼馴染みの智恵子(真木さん)と共に渓谷へ向かう。だがそこで、智恵子が突如転落死。事故か事件か。裁判が始められる中で、兄の違う一面を知る事に…。兄弟の絆、人と人との繋がりを描いた心を揺さぶる感動作。

ドラマでも、『SP 警視庁警備部警護課第四係』(2007年)、『最高の離婚』(2013年)などの作品に恵まれますが、最後は主演した『問題のあるレストラン』(2015年)。真木さんは、理不尽な男たちにリベンジをかける主人公を熱演。坂元裕二さんによるオリジナル脚本の傑作でした。

雑居ビルの屋上で、ポンコツ女のレッテルを貼られた“問題のある”女たちが、人生のどん底から這い上がるためレストランを立ち上げる。負けっぱなしの人生に終止符を打とうと、闘志を燃やす女たち。男たちが先に近所に同種の店を開いていた。今、熱く美味しい闘いの火ぶたが切って落とされた。



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