見出し画像

ドラマ日記『ゆりあ先生の赤い糸』(第2話)&『いちばんすきな花』(第3話)

突然、要介護状態となった夫・吾良(田中哲司さん)…その夫の“彼氏”・箭内稟久(鈴鹿央士さん)、“彼女”、“隠し子”と同居開始!?すべての人にエールを贈る! 踏ん張る“おっさん”主婦・伊沢ゆりあ(菅野美穂さん)の数奇な人生&家族の物語『ゆりあ先生の赤い糸』の第2話。

吾良を「パパ」と呼ぶ幼き姉妹・まに&みのんが出現!2人の母親…つまり吾良の“彼女”みちる(松岡茉優さん)が入院したこと、さらに別居している“彼女”の夫・源(前原滉さん)の“とんでもない素性”を知ったゆりあは、複雑な思いを抱えながらも姉妹を預かることを決意するが…⁉

みちるに会いに行ったゆりあでしたが、源がDV夫であることを知り、まに&みのんを預かることに。その源がなぜかゆりあ宅に襲来。吾良にまで手を出そうとしたその瞬間、救ったのは便利屋の伴優弥(木戸大聖さん)がでした。二人に恋愛フラグ立ちました。

退院してきたみちると稟久に対し、「ここから3年間を私に預けていただきたい」と吾良への介護共同生活を提案したゆりあでした。みちるに敵対心がある稟久は拒否し、娘の父親が誰か問い詰めるも、「答えたくない」とみちる。松岡さんのあざと女演技が上手い。

年齢も性別も過ごしてきた環境も違う4人の男女が紡ぎ出す、見る者の心を静かに揺さぶる新たな時代の“友情”の物語。同時にそれは、“恋愛”も“友情”も全部含めた“愛”の物語『いちばんすきな花』の第3話。

バイトを終えた佐藤紅葉(神尾楓珠さん)は、忘れ物を取りにいくことを理由に、椿(松下洸平さん)の家に行くが、椿はまだ帰宅していなかった。椿に会いたかった紅葉はスマホを取り出して連絡をしようとするが、連絡先を交換していなかったことを思い出す。

椿がフィーチャーされた回。回想シーン、子供の頃はよくしゃべり&動き回り、教師からは落ち着きがない&協調性がないと評されていた椿。やがて、自分を押し殺し、周囲に合わせることを覚え、現在の「良い人=便利な人」という評価につながり。

しかし、本来の椿は今も自我の一部であり、爆発しそうになった時は、一回しか行かない美容室で、あるいは煙草も吸わないのに、喫煙所で見ず知らずの人相手に饒舌にしゃべることで、心のバランスを取っていたのでした。

そんな椿宅にもみじとゆくえ(多部未華子さん)と夜々(今田美桜さん)が再集合。そこに、椿と結婚するはずだった純恋(臼田あさ美さん)も現れて。椿が3人に「上で遊んでなさい」と、父親が子供たちに言うようなセリフがツボ。

「好き同士だったけど、両思いじゃなかった」から始まる椿と純恋の会話劇が今週のハイライト。結局、純愛は男友達とは一度だけの関係で、それが自分でも許せなくて椿との結婚話をご和算にしていたのでした。

男女には場の雰囲気とか、感情の高ぶりとか、弾みでそういうことになることがありますから、男女間の友情の難しさを語るエピソードでもありました。

ラスト、母の沙夜子(斉藤由貴さん)から連絡があり、顔が引きつる夜々。帰宅すると沙夜子が来ており、「ただいまママ」と夜々は作り笑い。娘に多干渉の母ということですから、『お母さん、娘をやめていいですか?』にも似た毒親キャラなのかな。


この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?