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ドラマ日記『大病院占拠』『ハマ蹴り』『6秒間の軌跡』『ワタオト』(初回)

日本が誇る大病院を、鬼の面を被った武装集団が占拠。医師や職員が人質になるな中、休職中の捜査官・武蔵三郎(櫻井翔さん)が事件に立ち向かっていくノンストップ籠城サスペンス『大病院占拠』の初回。

神奈川県警捜査一課の武蔵三郎は、立てこもり事件で人質を守るために犯人の命を奪ってしまった。自分を責める武蔵はそれ以来休職し、妻・裕子(比嘉愛未さん)、娘・えみり(吉田帆乃華さん)とも別居。現在も心の傷が癒えないまま、裕子が勤める大病院で治療を受け続けている。

一言でいえば、和製『ダイ・ハード』ながら、なかなか面白く。人気動画配信者の存在やドローン攻撃など、今風なものを盛り込みつつ、鬼の口元を敢えて晒すことで、SNS上で考察ブームを起こそうというあざとい作戦も日テレらしい。

俳優的には、犯人に対しても毅然とした態度の心臓外科医で、武蔵の妻・裕子役の比嘉さんがいい。医療ドラマでは、看護師役が定番ながら医師役もハマっています。

刑事ドラマ出演が多い渡部篤郎さんと平山浩行さんの安心感。一方、現場を指揮する管理官役に、ソニンさんのキャスティングはどうかなあ。叶うことはない夢想ですが、『TWO WEEKS』で比嘉さんと共演した三浦春馬さんが本作の主演だったら、もっとよかったかなあ。

挫折した元エリート・設楽紘一(藤ヶ谷太輔さん)が、ひょんなことからレトロな下宿の管理人となり、そこで最低最悪な出会いを果たした住人のズボラ女子・西島いつか(関水渚さん)に振り回されることになる、オトナの一つ屋根の下ラブ『ハマる男に蹴りたい女』の初回。

大手飲料メーカーでエリート人生を歩む設楽紘一は、完璧な妻とタワマン暮らし…と、公私共に順風満帆!しかし事実上のリストラに遭い、自ら退職届を叩きつける。そして帰宅した彼を待っていたのは離婚届だった。

自己評価高めな紘一でしたが、メーカーを辞めた理由などもあって転職は上手くいかず。幼馴染のナオ(西田尚美さん)に住み込み(愛人契約?)の仕事を紹介されて向かう途中、いつかの自転車と接触しそうになり転倒し気絶。銀星荘のいつかの部屋に寝かされていて。

ナオの冗談である愛人契約の話を鵜呑みにしていた紘一は、いつかをその雇い主と勘違いし、「俺はあんたを抱けそうにない」と言い放ってしまい、いつかから平手打ち。

その後、いつかから次々と家事を押し付けられる嫌がらせ?展開。どうやらメーカー時代の紘一と因縁があるようです。とりあえず、初回は最悪の出会いが描かれて終了。恋愛展開は2話目以降の模様。久保田紗友さんが、同じ下宿先のオタク女子を演じています。

花火店の四代目となる父・望月航(橋爪I功さん)とその息子・星太郎(高橋一生さん)。父が亡くなって数か月後、死んだはずの父が、当たり前のように日常に現れて…泣けて、笑える、ファンタジーホームコメディ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』の初回。

花火大会が中止となり、先行き不安な望月星太郎と父・航の花火師親子。航は個人向け花火の営業を提案するが、星太郎は気が進まない様子。そんな折、航は「すまん」という言葉とともに息を引き取る。

序盤は航の生前シーン。父と息子の男二人生活が、軽妙に描かれる中、後半につながる個人向け花火の話が伏線となり。舞台での共演もある橋詰さんと高橋さんの会話劇がさすが。

航の死後、荒れた生活を送っていた星太郎のもとに現れたのが、謎の女性・水森ひかり(本田翼さん)。航が生前作成していた個人向け花火のチラシを持参し、30万円で花火を挙げて欲しいと。

生活に困っていた星太郎は、ポリシーを曲げてその仕事を引き受けることにするのですが、そこに死んだはずの父が現れて。ちょっと不思議なテイストのドラマですが、楽しめました。脚本は『僕の生きる道』『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』『半径5メートル』の橋部敦子さん。

香織(山下リオさん)は夫・拓也(泉澤祐希さん)の不倫相手・睦美(紺野彩夏さん)を特定。その夫・恭介(佐伯大地さん)と関係を持った香織は、いつしか恭介への恋心が芽生え…「ドロ×ハラ×キュン」な大人の恋愛ミステリー『わたしの夫は─あの娘の恋人─』の初回。

香織と夫・拓也は仲の良い夫婦ではあるが、夜の生活は途絶えていた。職場では、リーダー職としてテキパキと仕事をこなす。そんなある日、同期入社の親友、由紀(向里祐香さん)から拓也の「裏アカ」らしき存在を知らされる。その投稿内容は不倫を匂わせるものだった。

山下さんというと『RISKY』の狂気的な悪女役が印象的でしたが、今回はちょっと可愛い系。とはいえ、セックスレスの欲求不満を自分で満たす冒頭シーンから始まるという、なかなか攻めた作品。

由紀の通報から拓也の浮気相手・睦美とその夫・恭介を特定。香織は恭介に会いに行き、二人を別れさせたいと依頼するのですが、恭介は離婚すると言い始め。睦美がフリーになると、拓也が睦美の方に走るかも知れないと危機感を持つ香織に、恭介は自分とセックスすることを条件に協力すると。

オープニングにキレがありますし、「この国の夫婦において、セックスレスの割合51.9%」というクレジットも効いています(年代にもよるでしょうが)。


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