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『ローマの休日』の本当の意味とは

先日のNHKのバラエティー番組『日本人のおなまえ』は、「映画タイトル!大ヒットの法則」というテーマで、名作『ローマの休日』(1954年日本公開)が取り上げられていました。

原題の「Roman Holiday」は、「他人を犠牲にして得る娯楽・利益」という慣用句で、古代ローマにおける奴隷たち同士の剣闘を、ローマの民衆たちが見世物として楽しんでいた史実に由来するとか。

作品とはまるでイメージが違うそんなタイトルの背景には、脚本を担当したダルトン・トランボが、米国で吹き荒れた「赤狩り(マッカーシズム)」の標的になったことがありました。当時のそんな風潮に対する皮肉が込められていたというわけです。

作品内にも秘められたメッセージ。ジョー(グレゴリー・ペック)がスクープで報酬を得る&アン王女(オードリー・ヘプバーン)が王室と国民を捨てて個人の幸福を取るという「Roman Holiday」的展開は途中までで、最終的にはジョーはスクープを放棄、アンも王女としての責務を全うすることに。

ハッピーエンドではない、一種の悲恋ではあるのですが、人として気高い選択をしたからこその感動があり、だからこそ長く愛され続けているのでしょう。

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そんな『ローマの休日』にまつわるタイトル秘話を聞きながら、相変わらず出口が見えない、日本の例の結婚問題が頭に浮かびました。番組プロデューサーによる、隠れたメッセージなのかも知れませんね。

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