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女優ノート『木村佳乃さん』


気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回はドラマ『恋する母たち』に主演する木村佳乃さん。

トップコートという少数精鋭の芸能事務所は、今では松坂桃李さん・菅田将暉さん・中村倫也さんら人気男性俳優のイメージがありますが、実は木村さんを育てるために、渡辺プロダクション社長の次女が1995年設立しました。

デビュー当時は帰国子女という事もあり、お嬢様女優のイメージでしたが、東山紀之さんとの結婚(2010年)を経て二児の母となり、幅広い役を演じるようになりました。

まずはまだお嬢様イメージがあった時代の『パーフェクトラブ!』(1999年)。福山雅治さん主演の月9ドラマで、平均視聴率17.0%と当時としてもまずまずのヒット作。

ナンパな歯科医・楠武人(福山さん)と、いい男探しに夢中のOL・小山田千草(木村さん)とのラブコメディ。楠の友人でお調子者役のユースケ・サンタマリアさんははまり役。父親役の武田鉄矢との博多弁のやり取りも楽しい。ちなみに、登場する明太子は「福太郎」。

次は映画で『告白』(2010年)。湊かなえさんの同名ベストセラー小説を原作に、教え子にまな娘を殺された中学校教師(松たか子さん)の復讐を描いたミステリー。傑作。

木村さんがリアルに結婚した年でもありますが、犯罪を犯した少年の過保護な母親役を熱演。『僕のヤバイ妻』(2016年)もそうですが、狂気を持った役も得意とするようになったのは、この頃からかも知れません。

最後は朝ドラ『ひよっこ』(2017-)。ドラマデビュー作にして初主演作『元気をあげる〜救命救急医物語』(1996年)以来、大河ドラマや朝ドラなど、NHK作品御用達の木村さん。本作ではヒロイン(有村架純さん)の母・美代子を演じました。

ヒロインの成長物語のほかに、夫(沢村一樹さん)の失踪から発見、家族の再生というサブストーリーがありましたから、美代子もかなり掘り下げたキャラとなりました。特に警察で夫の件を訴えるシーンは圧巻。名作。


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