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ドラマ日記『不適切にもほどがある!』(第7話)

中学の体育教師で、野球部顧問の小川市郎(阿部サダヲさん)が、1986年から2024年の現代へタイムスリップ。昭和のダメおやじの「不適切」発言が、令和の停滞した空気をかき回す意識低い系タイムスリップコメディ『不適切にもほどがある!(#ふてほど)』の第7話。

渚(仲里依紗さん)に連れられ美容室に来た純子(河合優実さん)は、美容師のナオキ(岡田将生さん)と出会う。一方、純子を送り届けた渚は、カフェで市郎と羽村(ファーストサマーウイカさん)とのリモート会議に参加。そこへ、純子が帰ってくると、ナオキにデートに誘われたと話し出す。

ドラマの脚本執筆が滞っている大物脚本家、“エモケン”こと江面(池田成志さん)の新作の内容と純子の令和の恋がリンクする、映画『ローマの休日』オマージュ回。

近年は地上波テレビで過去の名作映画が放送されることが滅多にないため、『ローマの休日』を見てない人にはわかりにくかったかも知れませんが、髪を短く切ったり、ジェラートを食べたり、名所を巡ったりと映画をなぞっていました。

そして昭和に戻った純子は、キヨシ(坂元愛登から)から令和の一番の思い出を尋ねられ、「牢屋(ローヤ)かな」とナオキとの「牢屋キス」を想い浮かべ。これは映画のクライマックスで、記者に一番楽しまれた訪問地を聞かれ、王女が「ローマです」と答えたシーンの駄洒落オチ。

一方、今回のサブタイトルは「回収しなきゃダメですか?」。ドラマの伏線回収にこだわるエモケンに対する市郎のセリフが今週の名言。自分と純子の未来を知っている男の言葉だけに、切なくもあり。また、近年のドラマにおける「伏線回収」至上主義への宮藤官九郎さんの批判でもあるのでしょう。

「回収しないとダメかね。ドラマも人生も、いつか終わる。そのギリギリ手前まで、とっちらかってていいじゃないか?最終回が決まってないなんてさ、最高じゃん。俺に言わせりゃ、最高だよ!」

一度はサカエ(吉田羊さん)に騙されたムッチ先輩(磯村勇斗さん)ですが、二度目はついに令和へタイムスリップ。未来の息子である真彦(磯村さん)と初対面したところで終了。

余談①:磯村さんが朝ドラ『ひよっこ』で、ヒロイン・みね子(有村架純さん)の同僚→夫を演じていた時には、正直地味だと思いましたし、最初の恋人・島谷を演じた竹内涼真さんの方が華があると思いましたが、その後に大化けして、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞まで受賞しましたね。

余談②純子役の河合優実さんは、父が医師、母が看護師で、高校は偏差値68と「週刊文春」が報じています。劇場版アニメ『ルックバック』の主演にも決まりましたね。

余談③『推しの子』原作漫画を最新13巻まで読破+「少年ジャンププラス」で最新142話まで読みました。現実の芸能界とリンクしまくりで、本当に面白いですね。アクアとルビーがまさかの…。


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