女優ノート『伊藤沙莉さん』
気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は2021年夏ドラマ『いいね! 光源氏くん し〜ずん2』に出演する伊藤沙莉(さいり)さん。
2003年、ドラマ『14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜』でデビュー、天才子役といわれた伊藤さんでしたが、その後『女王の教室』(2005年)から『GTO』(2014年)、『怪盗 山猫』(2016年)あたりまで、いじめっ子キャラのイメージが強く。
同性愛を描いた『トランジットガールズ』(2015年)での連ドラ初主演を経て、朝ドラ『ひよっこ』(2017年)でついにブレイク。米屋の米子(さおり)として、芸達者なところを見せました。
高度成長期の真っただ中、日本の発展をささえたのは、地方から上京し懸命に働いた名もなき人々だった。この物語のヒロイン・谷田部みね子(有村架純さん)も、そのひとり。茨城県北西部の村に生まれ、集団就職で上京した“金の卵"ヒロインが、自らの殻を破って成長していく波乱万丈青春期。
以降、連ドラ常連となり、『隣の家族は青く見える』『この世界の片隅に』『獣になれない私たち』(2018年)、『これは経費で落ちません!』(2019年)など、どの作品でも存在感。そして、ほぼW主演のヒロイン役を演じたのが『いいね!光源氏くん』(2020年)。傑作でした。
平安貴族・光源氏(千葉雄大さん)が現代にタイムスリップする居候コメディ。地味なOL・沙織(伊藤さん)の部屋に、突然平安時代の扮装をしたイケメンが現れる。ふと「光源氏」を思い出した沙織がその名前を口にすると、男は沙織に抱き付き…。
『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021年)のナレーションも好評な伊藤さん。そのハスキーボイスが見事にハマったのが、アニメ『映像研には手を出すな!』(2020年)。まさかの主役・浅草みどり役でした。傑作。
アニメ制作を夢見る高校1年生の浅草、プロデューサー気質の金森、アニメーター志望の水崎は、脳内にある「最強の世界」を表現すべく映像研を設立する。
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