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俳優ノート『勝地涼さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『ネメシス』に出演する勝地涼さん。

『ハケンの品格2』(2020年)以来の連ドラレギュラーとなる勝地さん。主演の広瀬すずさんと同じ、フォスタープラス所属ということもあるのでしょう。名前の掲載順からすると、4番手ぐらいの役回りでしょうか。

子役として2000年にデビューした勝地さん。同年、さっそく『永遠の仔』に抜擢され、渡部篤郎さんの少年時代を演じました。またその友人役で、椎名桔平さんの子供時代を演じたのが浅利陽介さんと、今考えると豪華な子役たち。重いテーマながら、傑作でした。

天童荒太の傑作ミステリーを、中谷美紀や渡部篤郎が共演し連続ドラマ化。親から虐待を受け児童精神病院に入院する3人が大人になって再会し、押し殺していた意識が覚醒、連続殺人が引き起こされる。

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成長し、爽やかなイケメン俳優イメージだった頃の作品といえば『亡国のイージス』(2005年)。海上自衛隊ミサイル護衛艦を舞台にしたエンターテイメント大作で、勝地さんは実父を殺した過去を持つ一等海士で、実は秘密の任務を受けた特殊部隊隊員という難しい役どころを好演。

福井晴敏原作のベストセラー小説を映画化。首都・東京を人質に、最新鋭の防空システムを持つイージス艦“いそかぜ”が乗っ取られた。特殊兵器を東京に向けられ、残された時間は10時間という中で、国家最大の危機に立ち向かう男の姿を描く。

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『ハケンの品格』(2007年)や映画『阪急電車 片道15分の奇跡』(2011年)、大河ドラマ『八重の桜』(2013年)などで実直な役もこなす一方、朝ドラ『あまちゃん』(2013年)の前髪クネ男のようなコミカルな役も得意とするようになりました。

恐らくは、『未来講師めぐる』(2008年)あたりで、脚本家の宮藤官九郎さんに、その潜在能力を見抜かれたのでしょう。大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(2019年)の美川役も、勝地さんなればこそ。

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最後は、そんな勝地さんのおふざけモードが楽しめるドラマ『ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜』(2015年)。暴力団追放運動推進都民センターに所属する暴追アドバイザー役を飄々と演じました。大島優子さんの連ドラ初主演作で、二人は『ネメシス』でも共演します。北村一輝さんの髪(笑)。

警視庁組織犯罪対策部内の「暴力団離脱者電話相談室」通称“足抜けコール”に所属する永光麦秋(大島さん)。保護対象者が脅しにかけられても、自分の身ひとつで立ち向かい、どんな敵であろうと情け容赦なく叩きのめしていく…。

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余談ながら、2018年に前田敦子さんと結婚し、現在色々あると伝えられる勝地さん。その余波で、『六番目の小夜子』(2000年)で共演した松本まりかさんの名前も挙がっていました。同作には、山田孝之・栗山千明・鈴木杏・山崎育三郎(敬称略)も出てたんですよね。


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