渡辺徹と「約束」と1982年
先日、俳優の渡辺徹さんが亡くなったニュースが大きく報じられていました。代表作としてドラマ『太陽にほえろ!』が語られることが多いですが、我が家ではほとんど見ておらず。むしろ、出演CMに使用され大ヒットした「約束」を歌う姿や、バラエティーでの明るい人柄が印象に残るところ。
先週のラジオ『安住紳一郎の日曜天国」でも流された「約束」。いつ頃の曲だったのか調べてみると1982年(昭和57年)。当時の大人気歌番組『ザ・ベストテン』では4週連続1位を獲得したとか。
懐かしいので、Wikipediaで「1982年の日本」を熟読しました。まずは歌関係。ヒット曲のほとんどを歌える自分に驚きます。子供心に哀愁を感じたのか、上田正樹さんの「悲しい色やね」は特に好きでした。中森明菜さんらアイドル「花の82年組」がデビューした年。
続いて映像関係。『E.T.』『ランボー』『少林寺』は映画館で見た記憶。緒形拳さん主演の大河ドラマ『峠の群像』が、初めて通して見た大河でした。『久米宏のTVスクランブル』も、酒飲んでいるらしい横山やすしさんと久米さんとのスリリングな絡みが面白かったなあ。
今度はスポーツ関係。プロ野球は、西武ライオンズがパリーグ初優勝にして日本一。高校野球は夏がPL学園、春が池田高校が優勝。大相撲は千代の富士の全盛期。プロレス大賞MVPは、初代タイガーマスクの佐山聡さん。アゴまで届くローリングソバットをみんな真似してたなあ。
ベストセラーは、NHKアナだった鈴木健二さんの『気くばりのすすめ』、俳優・穂積隆信さんの実話『積木くずし』、元阪神の投手・江本孟紀さんの『プロ野球を10倍楽しく見る方法』。芥川賞が唐十郎さんの『佐川君からの手紙』、直木賞が村松友視さんの『時代屋の女房』。
最後は印象に残る出来事を抜粋。「ホテルニュージャパン火災」、「日本航空350便墜落事故」、「長崎大水害」、「三越・岡田茂社長解任」、「三波伸介さん急死」、そして「テレホンカード発売開始」。当時は最先端のテレカが、まさかスマホに取って代わられ、ほとんど使われなくなるとは。
内閣総理大臣は、鈴木善幸さんから中曽根康弘さんへ。後に中曽根さんが国鉄(現:JR)や電電公社(現:NTT)、専売公社(現:JT)を民営化するわけですが、1982年当時はまだそのまま。東北新幹線の大宮駅-盛岡駅間が開業したこの年、まだ国鉄だったというわけです。