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ドラマ日記『燕は戻ってこない』(第7話)&『さっちゃん、僕は。』(初回)

お金も夢もない、29歳の大石理紀=リキ(石橋静河さん)。自らの遺伝子を継ぐ子を望む草桶基(稲垣吾郎さん)。その妻で不妊治療を諦めた悠子(内田有紀さん)。それぞれの欲望が「代理出産」を通じて交差する、ノンストップ・エンターテイメント『燕は戻ってこない』の第7話。

代理出産の「プロジェクト」は破綻しつつあった。リキの妊娠が判明したとたん、悠子が家を出て行ってしまい、基は不安と孤独に苛まれる。悠子を愛していたからこそ代理出産を望んだはずが、今やその悠子を失おうとしている。

今ならLINEやメール、昔なら電話の着信がいくつもあると、何事?と怪訝に思ったり、心配したり、怖かったりするもの。自分も、昔つきあっていた女性の電話をしばらくスルーしていたら、山のように着信があり、最終的には家まで乗り込んでこられた経験があります(笑)。

そんな黒歴史を思い出した第7話。家を出た悠子に何度も連絡をする基とスルーする悠子。これが後への伏線。つわりが酷くて悠子に連絡したリキでしたがつながらず。

次善の策として基に連絡し、基もリキのことを、悠子に連絡するもつながらず、これまた次善の策として基の母・千味子(黒木瞳さん)に連絡し、リキの元へ行ってもらうことに。

言葉は厳しいもののの、リキにあれこれ世話をし、アドバイスする千味子って、意外といい奴!?と思わせてからのドン!「違う人種」「どうしようもない人間」「工場」「元いた場所へ」…まさに黒い「黒木瞳」劇場。さすが、宝塚を生き抜いてきた人だけあるな。

「お金に物を言わせて、貧しい女性を蹂躙してるだけなんですよ」と言ってはみたものの、千味子から「加害者の絆」と初めて認められた悠子。良心の呵責に耐え兼ね、基に本当の事を告白しようとしたところでエンド。

次週はさらなる地獄展開が待っているようですが、お前が言うか?の「子どもは遺伝子の奴隷じゃない」と発言した基に変化はみられるでしょうか。今週も最高でした。

大学進学のために地方から上京した片桐京介(木村慧人さん)は、“さっちゃん”こと早智(中山ひなのさん)と遠距離恋愛中。だが、ひょんなことからアパートの隣人の人妻・紫乃(石川恋さん)と肉体関係を持ってしまう、背徳的三角関係ラブストーリー『さっちゃん、僕は。』の初回。

早智と遠距離恋愛中の京介は、東京で平穏な大学生活を送っていた。ある日、京介は落とし物を届けに隣人を訪ね、風呂上りの紫乃と出会う。

冒頭から京介の初めての裏切りシーンがあり、そこから1年前の上京時の回想。そして、柴乃との出会いから初体験までが描かれる構成で、柴乃の夫・要(桜田通さん)含め、主要メンバーが顔を揃えた初回。

俳優陣でいうと、メジャーなのは石川さんと桜田さん。石川さんは主演作もありますが、一番有名なのは『silent』での佐倉(目黒蓮さん)の姉役でしょうね。桜田さんは福原遥さんと共演した『コーヒー&バニラが記憶に残るところ。

主演の木村さんはEXILE系の俳優さんで、今期は『好きなオトコと別れたいにもハイスペック男子役として出演しています。中山さんはドラマのキャリアはほとんどなく、抜擢に近い形。

「垢抜けない」「垢抜ける」という表現がありますが、上京時の田舎の京介と早智が前者。上京後の1年後の京介と柴乃と要が後者で、早智自身も大学に入って少し垢抜けていて、この辺りの変化も物語に説得力を持たせています。

ストーリーとしてはわかりやすく、高校時代にセックスをさせてくれなかった早智と遠距離恋愛を続ける京介に、何かしら意図があってちょっかいを出す柴乃。欲望には逆らえず、あっさり陥落した京介。そして、その喘ぎ声を盗聴器で聴いている要、という構図。

高そうなスーツに高級車の要は、出張が多く留守がちという設定ですが、大学生が住むような安いアパートになぜ住んでいるのかは疑問。あるいは、何らかの理由で別に家があるとか。

いずれ早智にもバレることになるのでしょうが、そこで彼女がどう受け止めるか。柴乃の不倫を知った要がどう出て来るのか。今のところモブキャラの京介と早智の友人たちがどう絡んでくるのか、この辺りが今後の注目でしょうね。

この手のドラマとしては、ベッドシーンは控えめなので、そのあたりに期待する人は想像で補ってください(笑)。ネット記事で知りましたが、京介の友人役の一人は、平野紫耀さんの実弟・平野莉玖さんだそうです。


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