見出し画像

『エルピス-希望、あるいは災い―』(第2話)

エースの座から転落した女子アナ・浅川恵那(長澤まさみさん)と、彼女に共鳴した仲間たちが、連続殺人で死刑が確定した男の冤罪事件を追う中で、自分の価値を取り戻していく社会派エンターテイメント『エルピス-希望、あるいは災い―』の第2話。

行方不明になっていた中学2年生の女子生徒が遺体で発見される。かつて世間を騒がせた連続殺人事件と同じ手口で殺害され、遺体発見現場も同じ神奈川県八頭尾山の山中。当時犯人として逮捕・起訴された、松本死刑囚(片岡正二郎さん)の冤罪を訴えていた拓朗(眞栄田郷敦さん)の言葉に、わずかな可能性を見た恵那は、番組で過去の事件を調査報道したいと考える。

チーフプロデューサー・村井(岡部たかしさん)に却下され、恵那はとりあえず自分だけで事件を検証して見ることに。一度は手を引いた拓郎も加わり、検察(警察)側の主張の矛盾点に気が付き。検証の過程で、恵那宅でカレー作り&拓郎と食べるシーンが何気にいい。同じ釜の飯を食うの大事。

一方、恵那の元カレで報道のエース・斎藤(鈴木亮平さん)も当時の取材ノートを見直したと言い、当初は20代のロン毛男の線で警察は動いていたことが判明。その後、斎藤を家に招いた恵那。元鞘フラグと見せかけて…かな。

今回秀逸だったのは、ニュース番組のサブキャスターをしていた恵那の当時の仕事ぶりが映し出されるシーン。安倍晋三元首相が五輪誘致のために、いわゆる「アンダー・コントロール」発言をした映像が流れ、それを「あたかも真実みたいに伝えた報道の罪」と。カンテレ攻めるなあ。

余談:昨日の『安住紳一郎の日曜天国』のゲストは、朝ドラ『ごちそうさん』で有名なキムラ緑子さん。緑子さんの父親の話など、今回も面白かったなあ(公式Youtubeの39分あたりから)。



この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,291件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?