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女優ノート『上野樹里さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回はドラマ『監察医 朝顔』に主演している上野樹里さん。

『のだめカンタービレ』(2006年)で大ブレイクした上野さんでしたが、大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』(2011年)あたりから、根拠の薄いバッシング記事が目立つようになり。しかし、『グッド・ドクター』(2018年)ぐらいから再評価が高まり、現在に至ります。メディアは得意の掌返し。

上野さんのエピソードで好きなのは、朝ドラ『てるてる家族』(2003年)で、共演の岸谷五朗さんに大手アミューズへの移籍を進められるも、所属するモデル事務所を裏切れないと拒否すると、アミューズはモデル事務所ごと吸収合併したという話。

デビュー当初から『ジョゼと虎と魚たち』(2003年)、『チルソクの夏』(2004年)などの名作に、オーディションを勝ち抜いて出演していた上野さんですが、『スウィングガールズ』(2004年)の主演に大抜擢。

東北の片田舎にある高校を舞台に、ビッグバンドジャズの魅力に目覚めた女子高生たちの青春ストーリー。『ウォーターボーイズ』などオリジナル作に定評のある矢口史靖監督の傑作。

同作は、貫地谷しほりさん&本仮屋ユイカさんという、のちの朝ドラヒロインも輩出。ブレイク前の高橋一生さん、眞島秀和さん、江口のり子さんなども出演していますので、一見の価値あり。

次は『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』(2015年)。児童養護施設で育ったイクオ(生田斗真さん)と竜哉(小栗旬さん)が、刑事とヤクザとなり、施設で可愛がってくれた結子先生(広末涼子さん)が殺された事件の真相を探っていくミステリー。

上野さんは本作のヒロインで、イクオのバディーにして東大出身のキャリアという役どころ。イクオに惹かれていく中で、事件に巻き込まれていきます。生田さんと今年結婚した清野菜名さんも出演していて、ドラマの副音声解説「ウラバラス」で、生田さんが清野さんをべた褒めしていたのは有名。

最後は『テセウスの船』(2020年)。殺人犯の息子として生きてきた心(竹内涼真さん)が、事件前夜にタイムスリップ。父が本当に殺人犯なのか探っていくミステリー。『半沢直樹』前の放送で、あまり期待はされていませんでしたが、高視聴率を記録。竹内さんはいろんな意味で持ってます。

上野さんは当初は心の妻で、出産時に亡くなる由紀役。タイムスリップ後は、事件の真相を共に探る新聞記者役を演じました。ツッコミどころ満載(だからこそSNSは大盛り上がり)の同作の中で、シリアスパートを担当。さすがの名演が光りました。

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