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ドラマ日記『新宿野戦病院』(第3話)&『あの子の子ども』(第4話)

新宿区歌舞伎町の「聖まごころ病院」に、突然アメリカ国籍の元軍医であるヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子さん)が降臨。美容皮膚科医の高峰享(仲野太賀さん)と出会い、歯車が動き始める救急医療エンターテインメント『新宿野戦病院』の第3話。

美容皮膚科医・高峰享はNPO法人「Not Alone」の新宿エリア代表・南舞(橋本愛さん)に想いを寄せている。その気持ちに気づいた南は、告白する前に享を振ってしまうが、それによって2人の距離が縮まったと感じ、逆にニヤニヤが止まらない享。

聖まごころ病院内に設けられたビューティークリニックの栄枯盛衰が、ネットとインフルエンサーという存在への皮肉が描かれると共に、ヨウコの過去と「トー横キッズ」と呼ばれるマユ(伊藤蒼さん)のエピソードを通して、現代日本の根深い病理が真正面から描かれた回でした。

母親のカヨ(臼田あさ美さん)の彼氏であるシンゴ(趙珉和さん)から性的虐待を受けていた17歳のマユは、シンゴに竹箸を刺して逃亡。内田春菊さんの『ファザーファッカー』が発表されたのが1993年。今も日本のどこかで、同じ想いをしている少女たちがいるのでしょう。思想家・呉智英さんの言葉を引用しておきます。

被害者が自ら死を選ぶなんてバカなことがあるか。死ぬべきは加害者の方だ。いじめられている諸君、自殺するぐらいなら復讐せよ。死刑にはならないぞ、少年法が君たちを守ってくれるから。

高校2年生の福(桜田ひよりさん)と、幼なじみの恋人・宝(細田佳央太さん)が避妊に失敗し、福の妊娠が発覚。決してなかったことにできない現実に悩み、葛藤する2人を描く、“ラブストーリーの一歩先”の物語『あの子の子ども』の第4話。

母の晴美(石田ひかりさん)の目を避けるように、自宅から遠く離れたファミレスで妊娠検査薬を使った福は、その結果にがく然とする。すぐに宝に相談しようとスマホを取り出すが、そこには前日、県大会突破を決めた宝を祝福する歓喜の言葉が並んでいて…。

しばらくセックスをやめたいと福に申し出た宝。万一妊娠した場合、圧倒的に傷つくのは福の方であり、ずっと不安を抱いていたことを吐露する宝。責任の取れる大人になるまで控えたいと。

宝が同じように悩んでいたことを嬉しく思う福でしたが、妊娠のことは言えないと思い、一旦立ち去ろうとしますが、引き留められて、生理が来たというのが誤解であったことや妊娠検査薬で陽性だったことなど、泣きながら話し出し。

驚いた宝でしたが、「ごめん、一人で悩ませて。大丈夫だから」と抱きしめようとしますが、この言葉に福は逆上。「大丈夫じゃない!大丈夫って何が! 代われないんでしょ!」と。宝の心情を理解しながらも、感情が追い付いていかず立ち去った福。いや、このシーン見事な演技でした。

宝からの連絡をスルーして、以前アフターピルをもらおうと訪れたことがあるクリニックに向かった福。次回、いよいよ妊娠が確定しますね。全何話なんだろう。


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