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ドラマ日記『緊急取調室』(初回)『IP~サイバー捜査班』(第2話)ほか

取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称キントリ)」メンバーと犯罪者の心理戦を描く刑事ドラマ『緊急取調室』の第4シーズン初回。天海祐希さんと桃井かおりさんの、ヒリヒリする大物女優対決は、次週へ持ち越し。

キントリに所属する刑事・真壁有希子(天海さん)が乗った飛行機が、活動家・大國塔子(桃井さん)にハイジャックされた!かつて「黒い女神」と呼ばれ、伝説になっていた女は、50年の潜伏期間を経て、なぜ今再び動き出したのか⁉さらに、塔子は「乗客ごと機体を爆破する」と宣言!

日本赤軍の重信房子を彷彿させるような、革命家・塔子役の桃井さんがはまり役。乗客に向けた「日本はこのままでいいのか…我々が変える時じゃないのか」というアジテートはタイムリーながら、脚本家・井上由美子さんはそこに「タイムマシーン?」(真壁)と加えるところが可笑しい。

塔子はあっさり制圧されるものの、新たな疑惑と公安による隠ぺい。公安出身の刑事部長役の池田成志さんは、前クール『今ここにある危機とぼくの好感度について』でも暴れまくってましたが、今回の敵役も最高。ちなみに、死んだ秘書の息子役は、朝ドラ『エール』の主人公の子役・石田星空さん。

初回は1話完結と勝手に思っていたので、次回に持ち越しをは意表を突かれましたが、たしかに桃井さんゲストで1時間では終われないでしょうね。予想通りの面白さ。今期も傑作の予感です。なお、回想で大杉漣さんとその関係者で工藤阿須加さんも登場しました。

京都府警が新設したサイバー総合事犯係の活躍を描く『IP~サイバー捜査班』第2話。

花街の人気芸妓・舞菊( 川島海荷さん) のプライベート写真が流出。サイバー総合事犯係は、置屋へ本人を訪ねるも女将の涼花( 国生さゆり)に追い返されてしまう。その間、主任の安洛( 佐々木蔵之介さん)が画像の出所を割り出す。流出させた男を訪ねると、流血し倒れた遺体があり…⁉

前回のソーシャルハッキングによる府警ネットワーク乗っ取りに比べると、今回は単なるパソコン乗っ取りで、ストリー自体はよくある出生の秘密とそれを守るためにある人物が…という人情系な流れ。サイバーの方は取ってつけた感じで今後も行くのかな。

安洛の古宮山(福原遥さん)の父疑惑は、安洛の動揺を招きつつも、なんだかんだと誤魔化されて明らかにされず。ラストでは親子鑑定をするという話になりましたが、まだ引っ張りそうな気はしますね。

会社員の美園(伊藤万理華さん)が、ポッドキャスト配信で大好きな“チェンメシ(チェーン店グルメ)”を語り、人気パーソナリティを目指して成長していく『お耳に合いましたら』(初回)

漬物会社に勤める高村美園(伊藤さん)。とある日、喋るのが苦手な美園は会議中に何も発言できないでいた。見かねた同僚・亜里沙(井桁弘恵さん)は、喋る練習も兼ねてポッドキャスト配信をやってみることを勧めるが…。

雑誌編集部が舞台みたいなドラマの多さに閉口している昨今、主人公の務める会社が漬物会社というのがまずいい。フジテレビ「純愛三部作」のひとつ、『すてきな片想い』(1990年)で中山美穂さん演じる主人公が勤めていた海苔問屋以来!?

Spotifyと組んだ企画ものドラマに、テレ東お得意のグルメを乗っけてきて、初回から松屋の「カレーギュウ(カレー牛丼)」はさすがの飯テロ。氷川きよしファン設定は「限界突破」のセリフを言わせるだけでなく、これまたタイアップってことなのかな。

初主演の伊藤さんは役作りの為でしょうが、初回はかなり地味な印象で、ちょっと驚くほどでしたが、回を重ねるごとに輝いてくる演出なのかな。エンディングのダンスは、さすが元乃木坂46だけに軽やか。

ちなみに、毎週登場のレジェンドパーソナリティは吉田照美さん。主人公がポッドキャスト配信する際に、妄想で味方として登場。牛丼屋のオヤジに変身してましたが(笑)。さて、『たまむすび』の赤江珠緒さんはいかに!?



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