大月姉弟の失恋…今週の『カムカムエヴリバディ』

3人のヒロイン(上白石萌音さん・深津絵里さん・川栄李奈さん)が織りなす、ラジオ英語講座と共に歩んだ家族100年の物語、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の第19週「1992-1993」。

すみれ(安達祐実さん)が、“破天荒将軍”(徳重聡さん)との結婚会見を開いた月曜日。榊原(平埜生成さん)は失恋した模様。直球で五十嵐(本郷奏多さん)に結婚を迫るひなた(川栄李奈さん)でしたが、逃げ腰五十嵐。そこに虚無蔵(松重豊さん)が「おひなを泣かせるな」と釘刺し。

一方、大月にあんこだけ買いに来た小夜子(新川優愛さん)。祖母が岡山関係者なのかな。相変わらず、小夜子にぞっこんの桃太郎(青木柚さん)の「記念日」連発は失恋フラグ。

五十嵐がすみれらに酒で絡んだ火曜日。責任を取らされ大部屋俳優としても立ちいかなくなった五十嵐に、どこまでも寄り添うひなたでしたが、夢を諦め実家に帰って家業を継ぐので一緒に来て欲しいという五十嵐の申し出を拒否。ついに五十嵐は別れを切り出す急展開。

五十嵐が条映を去ることに決めた水曜日。師匠である虚無蔵からの「どこで何をして生きようと、お前が鍛錬し、培い、身につけたものはお前のもの。決して奪われることのないもの。一生の宝とせよ」という餞の言葉にグッときました。

また、夢破れた人間の気持ちが誰よりもわかる錠一郎(オダギリジョーさん)は、五十嵐に「五十嵐くんの選んだ道なら、きっとそれが五十嵐くんのひなたの道になる」と励ます。

一方、るい(深津絵里さん)は、泣き濡れるひなたに、優しく“On the Sunny Side of the Street”を歌い、その曲が名前の由来であることを明かし、「ひなたが、日向の道を歩けますように」と寄り添う。2つのシーンが同じ曲でオーバーラップする構成が見事。

深津さん演じるるいのシーンのバックに、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」が流れた木曜日。時代劇不況は続き、映画村の入場者もじり貧。ひなたは外国人観光客誘致を提案という、アイデアはいいものの、時代が早過ぎた感。

外国人客相手に、流暢に英語を話するいを見て、仕事にも活かせると英会話教室に結婚資金をつぎ込んだひなたでしたが、3カ月たっても実戦では役に立たず。当時の相場はわかりませんが、今の無料英会話ネット環境からすると、ぼったくりと思われるかも。

小夜子が吉之丞(徳永ゆうきさん)と交際・結婚することが判明した金曜日。やさぐれた桃太郎が万引きの闇落ち。ひなたとの姉弟喧嘩では、失恋不幸自慢!?そこに、磨き上げられたトランペットをもって錠一郎登場‼

次週予告では、ついにるいたちが岡山に帰省。安子(上白石さん)の写真、稔(松村北斗さん)の辞書、「勇叔父さん(村上虹郎さん)」、そして算太(濱田岳さん)再び。いよいよ本格的な伏線回収へのスタート週になりそうです。



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