山口崇&草笛光子といえば『熱中時代』

昨夜、地上波で映画『記憶にございません!』を見ていたら、主人公の恩師役で山口崇さんが出ていて懐かしく。また、直後のドラマ『この女、ジルバ』には草笛光子さんが相変わらずお元気な姿をみせていて。この二人といえば、大ヒットドラマ『熱中時代』における姉と弟でした。

恐らく若い世代にとっては『相棒』のイメージしかない水谷豊さんですが、還暦過ぎた方なら、『傷だらけの天使』(1974年)における萩原健一さんの弟分、自分らだと『熱中時代』(1978-1989年)の教師役・北野広大ということになります。

現在では、1979年から始まった『3年B組金八先生』が学園ドラマの代表格のように語られますが、その前年放送された『熱中時代』第一シリーズもすさまじい人気で、最終回視聴率は46.7%。第26話「さよなら熱中先生」に日本中が涙したものです。

新米ながらも理想の教師を目指している北野広大。なぜか校長の家に下宿することに。同じ校長宅に下宿している教師たちとの生活や、クラスの教え子たちとの触れ合いの中で、教師として、人間として成長していく物語。

校長先生は船越英二さん(英一郎さんの父)で、草笛さんがその妻。同じく下宿しているマドンナ先生が、今や長渕剛夫人の志穂美悦子さん。船越さんたちのダメ息子役が、当時アイドルでNHK『レッツゴーヤング』の司会を務め、近年は蛭子能収さんとのバス旅でお馴染みの太川陽介さん。

第1シリーズの主題歌、原田潤「ぼくの先生はフィーバー」は大ヒット。第2シリーズの水谷豊「やさしさ紙芝居」もよかったですけどね。刑事編の水谷豊「カリフォルニア・コネクション」も名曲。

当時においても、ある種の理想郷、ファンタジーのような学園ドラマだったのでしょうが、今に比べればまだ、教師や学校が信用されていた時代。保護者たちがモンスター化する前のおとぎ話でした。また見たいなあ。

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