見出し画像

ドラマ日記『しずかちゃんとパパ』(第5話)&『イチとも』(初回)ほか

生まれながらに耳が聞こえないろう者の父・純介(笑福亭鶴瓶さん)の耳代わり口代わりを務めてきたコーダーの娘・静(吉岡里穂さん)が、ひょんなことから出会った男・圭一(中島裕翔さん)と恋に落ち、結婚するまでの親離れ子離れの顛末を描くホームコメディ『しずかちゃんとパパ』の第5話。

静と圭一は初めてのデートに出る。商店街から離れないデートコースにハラハラし通しの静だが、圭一が見せたいものの正体を知り、純介に圭一との交際を打ち明ける決心をする。

圭一は上司に相談の上、旅のしおりのようなデートの「仮プラン」を作ってきていました。これを叩き台に、静と二人でブレスト(ブレインストーミング)した上で、「本プラン」を決めようという圭一らしい物言いで、かつ後半への伏線となっていました。

松方聾学校の同窓会に長年出席していなかった純介でしたが、好意を寄せているさくら(木村多江さん)の離れて暮らす息子が、神田でバイトしていると聞き、同窓会の会場が近いことから、急遽参加することに。これまたラストへの伏線。

純介が帰ってこない夜、静が怪我をしたと聞き、駆けつけた圭一。最初は家に上がることを遠慮したものの、「私たち付き合ってますよね」と静かに言われ、圭一も納得。叔母の幸江(戸田恵子さん)という邪魔は入ったものの、静が幼い頃の秘話も聞け。

幸江が帰宅後、開発計画が終われば東京に帰るという圭一。その時は静に一緒に付いて来て欲しい、と事実上のプロポーズ。しかし、これはあくまで「仮プラン」であり、二人でブレストして「本プラン」を決めようと。そして、ついに二人がキスするかと思われたその瞬間。雪江が鍵を忘れたと戻ってきて(笑)。

さくらの息子・鈴間(松岡広大さん)が働くラーメン店を訪れた純介。このシーンの無音演出が秀逸。そして親切丁寧な息子。簡単な手話まで覚えていて。お母さんのことを知ってると話す純介。

校庭を一人歩くさくら。すると純介から写真付きのメールが送られてきて。そこには最高の笑顔の息子と純介。かつて息子から毒親と言われたさくらですが、雪解けは近いかな。

就職活動で連敗中の笠松ほたる(蒔田彩珠さん)が、“天敵”である幼馴染・鍵谷美晴(髙石あかりさん)のキャラで自分を装い、入社試験を突破。3年後、有名大手企業で働く笠松が、鍵谷本人と再会することから始まる青春ドラマ『わたしの一番最悪なともだち(イチとも)』の初回。

就職活動に連戦連敗中のほたるにとって、小学校から大学まで同じ学校に通う美晴は、いつも数歩前にいて、必ず視界に入ってくる「腐れ縁」。ある日、ほたるが、いつもリクルートスーツを洗うために訪れるクリーニング店で店主の東聡美(市川実日子さん)から、二人の関係を問われる。

月曜日から木曜日まで1話15分の「夜ドラ」枠の新作は、ちょっと変わったテイスト。初回は、ほたると美晴の「腐れ縁」が小学生時から、現在の大学生期間までが描かれました。

キラキラ女子というわけではないけれど、気が利いていて自己主張できる美晴と、少々やぼったくて本音がなかなか言えないほたる。そんなほたるにとって、美晴は恐らく羨望と嫉妬が相半ばする存在であり、口癖でいえば「腹が立つ」。美晴はため口なのに、ほたるは敬語という距離感。

大学4年の夏段階で内定が取れておらず、崖っぷち状態のほたる、というところで終了。みはるは大手企業に入社するとされていますし、恋人(高杉真宙さん)もできるようですから、第一週が学生・就活編で、第二週以降が社会人編ということになりそうです。

余談:朝ドラ『舞いあがれ!』スピンオフラジオドラマ『歌をなくした夏』が先日放送され、自分も「らじるらじる」で聴きました。

梅津貴司(赤楚衛二さん)に想いを寄せ、グイグイきたていた秋月史子(八木莉可子さん)が主人公。貴司の前から去った後、長山短歌賞佳作を受賞。第一歌集出版を目指してバイト掛け持ちするもスランプ中。担当が例のくせ者編集者のリュー北條(川島潤哉さん)。ある日、史子が一人の少女(毎田暖乃さん)と出会い。

八木さんは朝ドラ後の『おとなりに銀河』でも強い印象を残しましたが、久しぶりの秋月役が懐かしく。リュー北條のこの物言い(笑)。朝ドラ『おちょやん』や『妻、小学生になる。』で知られる名子役の毎田さん。ラジオドラマは初めてらしいですが、一番上手かったです。


この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?